開幕時には信頼されていたはずの指揮官が1人、また1人……1月末までに5大リーグで計18人が見限られた今シーズン。期待外れの前半戦を送ったビッグクラブでも、責任を負う現場のボスに「その時」が迫っている。
高まる疑念、速まるカウントダウン。ここでは身辺が騒がしい7監督について、悩める現状、抱える火種から3つの“X-DAY”=退陣の日をシミュレーション。
解任・辞任の道をたどるべき理由と事情を探った。土壇場の後半戦4カ月、果たして彼らは必然のシナリオを回避できるのか。
ルイス・エンリケ(バルセロナ)
激動の1年、人事を尽くして天命を待つ
ブレンダン・ロジャーズ(リバプール)
宿敵撃破と栄冠確保が生き残れる道
アルセーヌ・ベンゲル(アーセナル)
2年後? 3カ月後? 決断はあなた次第
ルイス・ファン・ハール(マンチェスター・ユナイテッド)
CLへ、そびえる難所とくすぶる不満
ユルゲン・クロップ(ドルトムント)
「自分たち」を信じられなくなった時…
フィリッポ・インザーギ(ミラン)
差し当たりの信頼。強迫と山場は続く
ローラン・ブラン(パリ・サンジェルマン)
巨大な野望は一歩の後退も許さない
X-DAYよ、さようなら。面目躍如6監督
すぐ解任されるのでは? ……なんて声が就任時や開幕時から聞かれながらも、お見事なお手並み。苦難の名将たちと対照的に、中小クラブで順調な日々を送る監督の例を各国から6つ紹介したい。
デイビッド・モイーズ(ソシエダ)
再出発は、郷に入っては郷に従え
ロナルド・クーマン(サウサンプトン)
とにかく話す、から生まれた結束
ジュゼッペ・イアキーニ(パレルモ)
あのクビ切り会長の下、お見事1年半!
マルセロ・ビエルサ(マルセイユ)
フランス人が驚き、魅せられた哲学
ミルチェア・ルチェスク(シャフタール)
政情不安に負けず、私は東欧で勝つ
ランコ・ポポビッチ(サラゴサ)
笑顔と熱血、スペインでポポイズム
強豪7監督だけじゃない…
4大リーグ後半戦“解任レース”の行方
先に取り上げた7人以外にも、追い詰められた監督は多数いる。
昨季の4大リーグでは1月以前に計25件、そして2月以降、リーガで2件、
プレミア、ブンデス、セリエAで各4件の途中交代が実行されたが、今季はどうか。次なる犠牲者とそのX-DAYを予想した。