昨季18シーズンぶりにリーグ制覇を成し遂げたアトレティコ・マドリーは、同じくマドリッドに居を構えるラジョ・バジェカーノの本拠に乗り込んだ。19日、22日に行われたスペインスーパーカップでは宿敵レアル・マドリー相手に2戦合計2-1と勝利。昨季CL決勝でのリベンジを果たしシーズン最初のタイトルを手にしたディフェンディングチャンピオンだったが、この日は苦戦を強いられる。
スーパーカップで審判への抗議により退席となり、8試合(うちリーガで4試合)のベンチ入り禁止入り処分を科せられたシメオネ監督がスタンド観戦となったアトレティコ。その先発メンバーにはマンジュキッチ、グリーズマン、ラウール・ヒメネスと3人の新戦力が名を連ねた。しかし24分、26分に得たチャンスをマンジュキッチが決められず、得意のサインプレーでもコケのシュートは枠を大きく外れてしまう。後半は自慢の守備が乱れてホームチームに何度もチャンスを与え、辛くもスコアレスで引き分けた。
一方、アトレティコにスーパーカップで敗れたRマドリーは白星発進。43年ぶりに1部へ昇格したコルドバを迎えたホーム戦、アンチェロッティ監督は新加入のハメスを先発起用し、3トップのベンゼマ、ロナウド、ベイルを含めた4人が同時にピッチに立った。試合は30分、CKにベンゼマが頭で合わせて先制。対するコルドバでは、日本人選手では7人目となるリーガデビューを果たしたハーフナー・マイクが何度かチャンスを迎えたものの、カシージャスの牙城を崩せない。さらに、67分にハーフナーと交代でピッチに入ったシスコがネットを揺らすもオフサイドで無効に。終了間際、逆にロナウドのゴールで加点したRマドリーが完封勝利を飾っている。
バルセロナも快勝。謹慎中のスアレスに加えネイマールも左足首の負傷で欠場したものの、42分にメッシがエルチェゴールを破る。ところがその1分後、DFラインの裏に抜け出したMFギャリー・ロドリゲスを倒したマスチェラーノが一発退場に。数的不利に陥ったバルセロナだが、それでも後半開始早々に追加点を挙げる。決めたのは、この日3トップの左に入りトップチームデビューを飾った18歳のムニル・エル・ハダディ。鋭い飛び出しでラキティッチからロングレンジの浮き球パスを引き出し相手DFラインの裏を取ると、GKの位置をよく見て冷静にネットを揺らした。これで楽になったバルサは、63分にもメッシが個人技でこの日2点目を奪い勝負を決めている。