現在プレミアリーグ12位に沈むトッテナムは、この冬にまったく別のチームとして生まれ変わるかもしれない。
昨季サウサンプトンをリーグ戦8位に導いたアルゼンチン人監督、マウリシオ・ポチェッティーノを新しく招いてトップ4返り咲きを目論んだトッテナムだが、4勝2分5敗と負けが先行し上昇のきっかけをつかめないでいる。そんな停滞ムードからの脱却を図るため、冬に余剰戦力を一気に放出して新たなタレントを迎え入れる動きがあるようだ。
中でも放出候補筆頭と目されているのが、ブラジル代表MFパウリーニョだ。昨年夏にロンドン入りした中盤のダイナモは即戦力としてリーグ戦30試合に出場し、ブラジルW杯にも参加した実力者。しかしポチェッティーノ体制になってからは、リーグ戦での出場は途中投入された1試合のみと明らかに戦力外扱いになっている。本人も「ブラジルに戻るいい機会だ」と語っており、古巣であるコリンチャンス復帰が濃厚と見られている。
その他にも、前線ではクラブ所属10年目を迎えたレノンをはじめベルギー代表のデンベレ、昨季はレギュラーとしてチームを牽引したイングランド代表のタウンゼンド、昨季から放出の噂が絶えないソルダードらもチームを出る可能性が高いとされる。またバックラインでもフェルトンゲンやキリケシュ、ノートンなどの名前が挙がっている。
一方、余剰戦力を売却した資金でトッテナムが狙うと噂されているのは、冬にクラブと話し合うことを明言しているバイエルンのMFシャキリやポチェッティーノ監督の古巣サウサンプトンの中盤を支えるシュナイデルランとジェイ・ロドリゲス、ビジャレアルのDFムサッキオなど。昨年夏にはベイル売却で得た資金で7人もの選手を獲得し、今夏も5人の新戦力を迎えたように近年移籍市場で積極的な動きを見せているトッテナムが、この冬も“主役”となるのだろうか。