7日、アルゼンチン生まれのレアル・マドリーのレジェンド、アルフレッド・ディ・ステファノが死去した。享年88歳。誕生日を迎えた翌日の5日にマドリッドで心臓発作を起こし、一時は心肺停止の状態に陥るなど重体と伝えられていた。
1953年に27歳で加入したRマドリーでは、所属した11年間で公式戦396試合に出場し、308得点を記録。1955-56シーズンからのチャンピオンズカップ(現CL)5連覇など、クラブに15タイトルをもたらした。個人としては、2度のバロンドールや5度のリーガ得点王に輝いている。1966年の現役引退後はRマドリーやボカ・ジュニオール、リーベル・プレートなどの監督を歴任。2000年からはRマドリーの名誉会長を務めていた。
20世紀を代表する偉大なFWの逝去を受けて、多くのサッカー関係者がコメントを寄せている。Rマドリーのポルトガル代表FWロナウドは「今日は非常に悲しい日だ。僕自身にとっても、マドリディスタ(Rマドリーのファン)にとっても、サッカー界にとってもね。ただ、ドン・ディ・ステファノが僕らの前から去っても彼の記憶は永遠にみんなの心の中で生き続ける」と語っている。バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWメッシは「世界は今日、偉大な人物を失った。彼はピッチ内外で素晴らしかった」というコメントを残している。
マンチェスター・ユナイテッドの元監督のファーガソンは「本当に素晴らしい選手だった。多大な存在感を放っていた彼を失ったRマドリーのダメージは計り知れない」と発言。FIFAのブラッター会長は「ディ・ステファノが亡くなって悲しんでいる。彼は、私がこれまで目にした中で最も完成された選手だった」と口にしている。