ユベントスとの首位攻防戦に敗れたローマの背後にナポリが迫ってきた。開始からイグアインを中心にサンプドリアを圧倒したナポリは53分、右サイドを抜け出したイグアインの折り返しをベルギー代表のメルテンスが合わせて先制。その9分後、メルテンスが今度は直接FKを決めて止めを刺した。これで2位ローマとの勝ち点差は2、EL再開前でリーグ戦に集中できる1月に逆転しておきたいところだ。
本田圭佑がスタンドから試合を見守ったミラン対アタランタの一戦は、カカーの独り舞台となった。35分にカカーのミランでの公式戦100ゴールで先制すると、65分には途中出場バロテッリの折り返しにロビーニョが反応し、そのこぼれ球をまたもカカーが押し込んだ。最後は18歳のイタリア人MFクリスタンテの右足ミドルでダメ押し。ミランは4試合ぶりの白星となり、順位は11位に浮上した。
ミランと同じく苦しむラツィオは、4日にペトコビッチ監督(7月からのスイス代表監督就任が内定済み)の契約解除を発表。11-12シーズンまでチームを率いたエドゥアルド・レーヤが指揮を執ることになる。その初陣となったインテル戦は、エースのクローゼが新監督に初勝利をプレゼントした。81分、左からのクロスをダイレクトボレーで合わせて、ハンダノビッチの壁を破った。流れを変え得る貴重な勝ち点3を手にしたラツィオに対して、インテルは前節のミラノダービー勝利の勢いに乗り切れなかった。
そのインテルをかわして5位浮上を果たしたのがエラス・ベローナ。ウディネーゼに乗り込んだ一戦では、ベテランのトーニが2ゴール、新鋭イトゥルベが1ゴールと攻撃陣が気を吐き、2連勝で再び調子を上げてきている。CL圏内をうかがうフィオレンティーナも3連勝達成。リボルノをホームに迎えた試合はイエローカード9枚が乱れ飛ぶ乱戦となったが、後半にゴンサロ・ロドリゲスが挙げた虎の子の1点を守り切った。
5試合白星から見放されていたジェノアは、ジラルディーノのゴールなどで降格圏に位置するサッスオーロを下し、悪い流れを断ち切る新年の一歩を踏み出した。最下位カターニアもボローニャ相手に6試合ぶりの勝ち点3をゲット、残留争いは混沌としてきた。パルマはトリノに3-1で快勝し8位をキープ。3連勝の後に2連敗と波の激しいキエーボは、カリアリとスコアレスドロー。静かな後半戦の幕開けとなった。
<第18節結果>
2014年1月5日(日)
キエーボ 0-0 カリアリ
フィオレンティーナ 1-0 リボルノ
ユベントス 3-0 ローマ
1月6日(月)
ナポリ 2-0 サンプドリア
カターニア 2-0 ボローニャ
ジェノア 2-0 サッスオーロ
ミラン 3-0 アタランタ
パルマ 3-1 トリノ
ウディネーゼ 1-3 エラス・ベローナ
ラツィオ 1-0 インテル
<過去のラウンドアップ>
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