カタールの投資会社「カタール・スポーツ・インベストメンツ(QSI)」が、プレミアリーグへの参入に興味を持っているようだ。英国『ロンドン・イブニング・スタンダード』などが伝えている。
QSIはカタール投資庁の子会社で、2011年にパリ・サンジェルマンを買収して過去3年間で3億ユーロ(約440億円)を超す資金を投下。世界トップクラスの潤沢な資金を手に入れたパリSGはリーグ1連覇に加え、CLでも2シーズン連続で8強へと進出し一躍メガクラブの仲間入りを果たしている。
そんなQSIが、次なるターゲットとしてプレミアリーグに狙いを定めたという。
カタールのスポーツ大臣サラー・ビン・ガネム・ビン・ナセル・アル・アリは、『AP通信』によるインタビューの中で「カタールはプレミアのクラブを所有したいのですか?」と問われこう返答したという。
「もちろん。個人的な、あくまで個人的な見解だと断わっておくが、私はプレミアリーグのことが好きだ。昔から(プレミアのクラブの)ユニフォームを持っていたよ。ただ、どこのクラブのものかは言わないつもりだ。以前、ある人にそれを明かしたらすっ転ばされたことがあってね。彼はグーナー(アーセナルのファン)だったんだよ。私はトッテナムのユニフォームはどれも好きで、いくつか持っていたんだ」
明言こそ避けたものの、こうした発言もあって一部報道ではそのターゲットがトッテナムで、10億ポンド(約1850億円)での買収を視野に入れているとも報じられている。
アル・アリは「我われは特別なチームへの投資経験がある」と実績をアピールするとともに、別のステップとしてアメリカやイングランド、あらゆる場所でのチャンスをうかがっているとも口に。「止まろうとは思っていない」と買収に向けた積極的な姿勢も見せている。果たして、クラブ買収は現実のものとなるのだろうか。