SPECIAL

気鋭の韓国人指導者が紹介。新ゴールキックルールへの適応事例

2021.01.23

footballista×JUEGO

欧州サッカーの最先端の知見を韓国、ひいてはアジアに広めるべく立ち上げられたプラットフォーム型シンクタンク『JUEGO』。今回は、彼らがフットボリスタの運営するオンラインサロン『フットボリスタ・ラボ』で開催したオンラインイベントの要約をお届け。UEFA-Aに匹敵するスペインのライセンスを持つ若き韓国人指導者チャン・ヨンフン氏と「新たなゴールキック像」を読み解こう。

 1992年に施行された通称「バックパスルール」により、一度ゴールキックルールは死んでいる。ゴールキックルールの従来の目的は、GKが短く返されたゴールキックを拾い上げる一連のプレーを防ぐこと。ゴールキック時に他の選手がペナルティエリア内に入るのを禁止したため、一旦GKが手を使えないエリア外へとボールが出されるようになった。ところが、バックパスルールの誕生でGKはエリアの境目なくバックパスのキャッチを禁じられてしまう。以降、ゴールキックルールは存在意義を失ってしまっていた。

ルール改正の発端はグアルディオラ

 16年後、「死んだルール」に生まれ変わる契機が訪れる。青年監督ペップ・グアルディオラ率いるバルセロナの台頭だ。彼が先導するポジショナルプレーを実践するには、相手のプレスに対してGKから安定したビルドアップを行うことが不可欠。そこで彼らは、ゴールキック時にCBをエリアの両脇に配置する先進的な試みに挑戦する。開いたCBはスペースを得ながらボールを受けられるため、ゴールキックからビルドアップを優位にスタートさせることに成功した。

……

残り:2,967文字/全文:3,641文字
この記事はプレミア会員のみお読みいただけます

10日間無料キャンペーンで続きを読む

プレミア会員 3つの特典

有料記事が読める

動画が観られる

雑誌最新号が届く

「footballista」最新号

フットボリスタ 2021年5月号 Issue084

試合の見方が変わる!プロの現場で行われている最先端の「分析」手法を公開。【特集】プロ目線のサッカー観戦術。最先端の「分析」とは何か。

10日間無料キャンペーン実施中

TAG

JUEGOチャン・ヨンフンペップ・グアルディオラマンチェスター・シティ戦術

Profile

足立 真俊

1996年生まれ。ウィスコンシン州立大学でコミュニケーション学を専攻。卒業後は外資系OTAで働く傍ら、フットボリスタを中心としたメディアで執筆・翻訳・編集経験を積む。2019年5月より、footballista編集部の一員に。プロフィール写真は本人。Twitter:@fantaglandista