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「想像以上に狙った動きができますね」戦術ブロガー・らいかーると氏が挑戦!『サカつく2026』でモダン戦術は再現できるか?

2026.02.05

この記事は『サカつく2026』の提供でお届けします。

サッカー戦術分析ブログ『サッカーの面白い戦術分析を心がけます』の主宰者で、20年以上にわたり4種年代(U-12)の指導者として現場に立ってきた異色の戦術ブロガー・らいかーると氏。(意外にも?)『サカつく』シリーズのヘビーユーザーだった彼に、最新作『サカつく2026』で「サリーダ・ラボルピアーナ」「偽SB」「ゲーゲンプレス」「0トップ」といったモダン戦術を再現できるかに挑戦してもらった。

実はらいかーると氏は、『サカつく』のヘビーユーザー!?

 『サカつく』シリーズのヘビーユーザーだというらいかーると氏。挑戦を始める前に、まずは『サカつく』歴とシリーズの魅力を語ってもらった。

 「最初に遊んだのは『サカつく2』(1997年発売)でした。当時からゲームが好きでよく遊んでいて、買って遊んでみたら面白くて。その後は2013年に発売された『サカつく8』まで毎作プレーしています。

 ジャンル的に箱庭ゲームが好きで、自分の好きなようにクラブを運営して大きくしていく『サカつく』はまさにそういうゲームなのでどっぷりハマりました。

 『サカつく』と出会った当時、自分自身がGKとしてプレーしていて、試合中に『あの場面でこういうプレーができたら面白そうだな、やってみたいな』と感じることがよくあったんです。そういった自分のアイディアを再現して楽しむことができるのが、『サカつく』シリーズの最大の魅力だと思います」

 そんならいかーると氏にとって、2013年以来、実に13年ぶりにリリースされた家庭用最新作『サカつく2026』を遊んでみての率直な印象はどうだったのか。

 「前作から10年以上経っているので、発売前には変わり過ぎてしまうんじゃないかという不安もあったんです。でも実際に遊んでみると、いい意味で『懐かしさ』を感じました。ゲームシステムの大枠が変わっていないのはもちろん、ビジュアル面も『サカつく』らしさを残してくれていて、過去作をプレーしている身からするとうれしいですね。

 その中で、昔はなかったガチャなどの新しい要素もあるので、これからやり込んで遊び尽くしたいと思っています」

「サリーダ」「偽SB」「ゲーゲンプレス」「0トップ」に挑戦

 『サカつく』シリーズの魅力と最新作の印象を語ってもらったところで、いよいよ本題となるモダン戦術の再現へ。

 『サカつく』シリーズの戦術の根幹となるのがフォーメーション。[4-3-3]や[3-5-2]といった並びの中から、所属する選手の特徴などを踏まえて1つを採用するのは従来の作品と変わらない。ただ、今回の『サカつく2026』ではここからさらに「基本配置」「攻撃時配置」「守備時配置」のカスタマイズが可能に。これにより、現代サッカーでは常識となりつつある可変システムを用いることができるようになった。さらに、それぞれの配置の中で選手の立ち位置を細かく調整することも可能で、より詳細に戦術を落とし込むことができるようにパワーアップしている。

 らいかーると氏が最初にトライしたのは、中盤の選手が最終ラインに下がってビルドアップに参加する“サリーダ・ラボルピアーナ”。[4-3-3]の基本配置から、攻撃時配置でボランチが最終ラインへ落ちるとともに(通常は2CBの間に落ちることが多いが、CBのアルドサリにサイドでのプレー適性がないため、ボランチが最終ラインの右脇に落ちる形)、両SBが上がって[3-2-5]で攻めるように立ち位置を調整した。

ボランチが右脇へ落ちる変則サリーダ・ラボルピアーナ

 「ちゃんと動いてくれるといいんですけど」と願いつつ、さっそく試合へ。すると、自陣からの攻撃時には指示通りボランチが最終ラインに入り、3枚でビルドアップ。高い位置を取ったSBへとボールが送られチャンスを作った。その後も優勢に試合を進め、2-0で勝利。

 試合後、「想像していた以上にちゃんと指示が反映されて、狙った動きができますね」と出来に満足した様子のらいかーると氏は、すぐに次の戦術へ挑戦。今度は逆にSBが中盤の中央へと上がる偽SBを採用し、攻撃時配置を調整した。

 試合では、それまではサイドレーンを駆け上がっていたしっかりと中央に入るように。らいかーると氏のチームのSBがパス能力に優れたタイプではなかったため十分に機能はしなかったものの、「やれることがわかったので、今後パス能力の高いSBが手に入ったらまたトライしてみたいですね」と手ごたえを感じていた。

ウイングのディアスの内側に右SBのコルバニがポジショニングしている

 ここまでは主に攻撃、ビルドアップの局面に関する戦術を試してきたが、「守備の戦術がどこまで再現できるのか試してみたいですね」というらいかーると氏は、続いて「ゲーゲンプレス」にチャレンジ。守備時配置でラインをギリギリまで高くするとともに、攻守バランスや守備ラインの高さなどを設定する「チームカラー」の項目もゲーゲンプレスに合うように調整して試合をスタート。

チームカラーで「プレス範囲」の広さや「守備ライン」の高低も調整可能

 すると、キックオフ直後からそれまでとは様子が一変。これまでの試合よりも縦へ早く仕掛けるようになり、ボールロスト後はすぐさま奪い返して波状攻撃で先制点を奪うと、その後も怒涛の攻撃を続けて相手を圧倒した。
 
 ところが、60分を過ぎたあたりから異変が起こる。選手たちの動きが鈍くなり、ハイラインの裏にパスを通されてピンチを迎える場面が増えると、終盤に立て続けに失点して2-2に。「耐えて!」と願うらいかーると氏。そうして迎えたアディショナルタイム、あと1プレーのところだった。右サイドを突破され失点。2-3でまさかの逆転負けを喫した。残念な結果となってしまったが、「今回は初めてだったので、攻守のバランスやプレスの範囲、各選手の配置を微修正すればブラッシュアップできそうです」と分析。「プレス戦術に合う選手たちがそろったら、またやってみたいと思います」と意欲をのぞかせた。

 ここまで3つのモダン戦術の再現に成功したらいかーると氏。最後は、「今の自分のチームにとってベストな戦術」に挑戦してもらった。CFにガチャで獲得したメッシを置いていることから、「メッシを活かす」がコンセプト。攻撃時にCFが中盤へ下りてスペースを作りつつ中盤を厚くする「0トップ」を導入するとともに、ビルドアップは最初にトライしたサリーダ・ラボルピアーナを採用。さらに各選手の配置も調整して、モダンサッカーでは定番となった[3-2-5]で攻める形とした。一方、守備時配置は1つ前の試合の反省も踏まえてラインの高さなどを修正。ゲーゲンプレスがより効果的になるようにして臨んだ。

メッシの「0トップ」の[3-2-5]を再現?
「攻守バランス」「攻撃スタイル」「プレス範囲」「守備ライン」も適度に調整

 開始直後からスムーズなパス回しとハイプレスによる即時奪回でペースを握ると、右ウイングのディアスの「光プレー」によるアシストからメッシが決めるなど次々とゴールを奪って前半だけで4点をリード。後半にハイラインの裏を突かれて1点を失ったものの、4-1の快勝で挑戦を締め括った。

ひとりごと

 最後に、「サリーダ・ラボルピアーナ」「偽SB」「ゲーゲンプレス」「0トップ」の4つの戦術の再現に成功したらいかーると氏に感想を伺った。

 「戦術の部分に関しては、“こだわりがい”があるなと感じました。想像していた以上に選手が指示通りに動いてくれることがわかったのは、自分にとって大きな発見でしたね。戦術を機能させるために選手の個性が重要になってくることも実感したので、そのあたりは今後のプレーに生かしたいなと思いました。今回はできなかった戦術の再現にも挑戦してみたいですし、読者のみなさんにもぜひ挑戦してもらいたいです。

 その一方で、最初にもお話しましたが『サカつく』らしさがしっかりと残っているのも個人的にはうれしかったです。とにかく強いチームを作るだけでなく、推しクラブで頂点を目指すなどいろいろな楽しみ方ができる『サカつく』シリーズの良さはそのままなので、従来のシリーズが好きな方はもちろん、これから『サカつく』に触れる方にもぜひ楽しんでもらいたいなと思います」

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Profile

久保 佑一郎

1986年生まれ。愛媛県出身。友人の勧めで手に取った週刊footballistaに魅せられ、2010年南アフリカW杯後にアルバイトとして編集部の門を叩く。エディタースクールやライター歴はなく、footballistaで一から編集のイロハを学んだ。現在はweb副編集長を担当。

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