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目指すのは「ポジショナルプレー」。論文から読み解くピルロのサッカー観

2020.09.27

20-21シーズン、ユベントスの新監督に就任したアンドレア・ピルロは、セリエAで指揮を執るためにUEFAプロライセンスを取得した。その試験の一環として執筆した論文からは、指導者として初めて現場に立つ彼のサッカー観を垣間見ることができる。そこで今回は、その内容の一部をschumpeter氏が紹介。ピルロ・ユーベの未来を占うガイドブックとして役立ててほしい。

 イタリアサッカー連盟(FIGC)の技術部門は、UEFAプロライセンスの講座を修了する際に受講者が執筆する論文をいくつか公式サイトで公開している。

 その中には、マッシミリアーノ・アッレグリ、ステーファノ・ピオーリ等、有名監督によるものも含まれている。そして9月16日、2019-20の講座を受講したユベントスの新監督アンドレア・ピルロの論文が公開された。今回は「私の望むサッカー」という題がつけられた彼の論文を手短に紹介したい。

 実は流し読みをした段階で、彼の論文を読まずとも、イタリアのWEBマガジン『ウルティモ・ウオモ』の戦術用語辞典で代用できるのではないかという旨のツイートをした。

 全文に目を通した後もその印象は大きく変わらなかったというのが正直なところである。しかし、ピルロ独自のデータや情報もあったので、それにも言及しながら彼の論文を取り上げたい。

 論文の構成として、「導入」「選手」「攻撃フェーズ」「守備フェーズ」「トランジション」「結論」に章が分かれている。その順番に沿って紹介していく。

「導入」

……

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アンドレア・ピルロユベントス戦術

Profile

schumpeter

2004年、サッカー雑誌で見つけたミランのカカを入口にミラニスタへ。その後、2016年に当時の風間八宏監督率いる川崎フロンターレに魅了されてからはフロンターレも応援。大学時代に身につけたイタリア語も活かしながら、サッカーを会計・ファイナンス・法律の視点から掘り下げることに関心あり。一方、乃木坂46と日向坂46のファンでもある。