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衝撃の「フォロー祭り」から1年。バウムヨハン本人がその真相を語る

2020.04.17

アレクサンダー・バウムヨハン独占インタビュー

内田篤人、細貝萌、原口元気ら日本人選手と共闘したことで知られる元ドイツU-21代表MFアレクサンダー・バウムヨハン。昨年春に突如、日本のサッカーファンたちのTwitterアカウントを多数フォローしたことで密かに話題となったが、実はフットボリスタ編集部もTwitterを通じてバウムヨハン本人と直接連絡を取り合っていた。あれから1年が経とうとしていた2月中旬、現在シドニーFCに所属する彼はACLのグループステージ第2節、横浜F・マリノスとの試合を戦うために来日。Twitter上でインタビュー取材をお願いすると快く承諾し、試合前日に「フォロー祭り」の真相、シドニーFCでの現在、Jリーグへの憧れまで赤裸々に語ってくれた。

「フォロー祭り」は○○だった

――日本へようこそ。まずは昨年春の出来事についてお話を聞かせてください。当時、あなたがTwitter上で連絡をくださり、私たちの交流が始まりました。

 「僕について書かれている記事を見かけて、君たちをフォローしたんだよ。そうしたらフォローを返してくれたから、連絡を取りたくてダイレクトメッセージを送ったんだ。当時は代理人からいくつか話を持ちかけられていて、その中には日本へ行く計画もあったからね。Twitter上でいろいろ調べていて、君たちにたどり着いたんだ」

――下調べをされていたんですね。あなたとやり取りしていて、とても印象的だったのは非常に気さくに接してくださった点です。このインタビューも、ご快諾いただきましたよね

 「僕の場合は自分でTwitterをやっているからね。素晴らしい人々を見つけたり、彼らが声をかけてくれたりしたのなら、交流しても何も問題はないよ。去年から君たちと繋がり続けて、今このインタビューが実現しているようにね。SNSではドイツ、オーストラリア、日本――世界中のいろいろな人々と交流することができる。だから、僕は今君たちと会えてうれしいという思いしかないよ」

自身についての記事が掲載された 『月刊フットボリスタ第65号』を広げ、撮影に応じてくれたバウムヨハン

――こちらこそ、お会いできて光栄です。ただ、時にサッカー選手はSNS上で批判にさらされることもありますよね。例えば、あなたの同胞であるロリス・カリウスがCL決勝でミスを犯し、誹謗中傷の嵐に遭ったように。日本でもサッカー選手のSNS利用には賛否両論がありますが、あなたの意見を聞かせてください。

 「僕は毎日投稿するような使い方をしていないから、そうした批判にはほとんど遭わない。だから、気にならないね。重要なのは、節度を守って使うことじゃないかな。僕が思うに、今やSNSは僕たち選手やスポーツの一部となっている。SNS上では、サッカーにバスケットボール、メジャースポーツの有名な選手たちをすぐに見つけることができるよね。ファンがそういう選手たちと気軽に繋がれるのはとてもいいことだし、選手が簡単にファンへ情報を発信することができれば、ファンは選手の日常生活――1人の人間としての側面を垣間見ることができる。僕が若い頃は、そんなことができるチャンスはなかった。昔はTwitterもInstagramも存在しなかったからね。でも今なら、若手でも簡単にファンとコミュニケーションを取ることができる。ファンが選手のありのままの姿を見て、選手やチームをさらに応援してくれるならいいことさ。少なくとも僕は喜んで私生活をファンと共有するよ」

――ファンといえば、昨年春にTwitter上で日本のサッカーファンを数多くフォローされていましたよね。日本のサッカーファンの間でもあなたの名前はよく知られているので、大きな話題となりました。

 「実は、僕が知らないうちになぜかフォローしてしまっていたんだ。たった1日で5000人近くをフォローしていたから、気づいた時には僕自身も『一体何がどうなっているんだ?』と驚いたよ。誰かにアカウントを乗っ取られていたのかもしれない。実際、すぐにパスワードを変えたら、普通の状態に戻ったからね」

――つまり、事故のような出来事だったということでしょうか?

 「その通りだね。君たちを含む日本のサッカーメディアをフォローしたり、他に数人のプロフィールを見たりしていただけなのに、翌日には5000人をフォローしていたんだから(苦笑)」

――まだ日本のサッカーファンは誤解しているでしょうから、このインタビューを通じてその真実を伝えさせていただきます(笑)。ちなみに、日本のサッカーをご覧になられることは?……

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アレクサンダー・バウムヨハン戦術文化

Profile

足立 真俊

1996年生まれ。米ウィスコンシン大学でコミュニケーション学を専攻。卒業後は外資系OTAで働く傍ら、『フットボリスタ』を中心としたサッカーメディアで執筆・翻訳・編集経験を積む。2019年5月より同誌編集部の一員に。プロフィール写真は本人。Twitter:@fantaglandista