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女子W杯・日本と初戦で激突。アルゼンチン女子代表の現状は?

2019.06.10

アルゼンチン女子代表チーム

『ガーディアン』紙コラボ企画:女子W杯チーム紹介

イギリスの高級紙『ガーディアン』との連動企画が昨年の男子W杯に続き実現! そのブランド力を生かし各国の一流メディアが提携した「女子W杯コラボレーション企画」に、“日本代表”としてfootballistaが参加した。各国事情に精通する記者による出場国紹介の中から、日本がGS初戦で対戦するアルゼンチンの記事をお届け。情報が限られる対戦国の現状をチェックしてほしい。

 3度目のW杯出場となるアルゼンチン女子代表だが、険しい道のりが待ち受けていることだろう。資金不足にあえいでおり、2015年のパンアメリカン競技大会 (南北アメリカ大陸の国が参加して開催されるスポーツ競技大会)以降、試合をすることすらままならない状況が長期にわたって続いたからだ。彼女たちが国際舞台へ復帰したのは、昨年のコパ・アメリカ。同大会では3位となり2位以上に与えられるストレートインには手が届かなかったものの、大陸間プレーオフでパナマを合計スコア5-1で撃破し、ようやくW杯出場権を手中に収めた。

パナマとの大陸間プレーオフを制し、12年ぶり3回目のW杯出場を決めたアルゼンチン女子代表

 最後のW杯出場は12年前に遡るため、コパ・アメリカに続く国際舞台への復帰にチームは意気揚々。アルゼンチンの過去2度のW杯でも指揮を執り、チーム同様3度目のW杯を迎える経験豊富なカルロス・ボレッロ監督の下、数少ない親善試合とたった1シーズンの準備期間を経てアルゼンチンはパリでの初戦に臨む。

 ボレッロ監督は国内外から集まった選手たちのコンビネーションプレーに信頼を寄せており、コパ・アメリカおよび大陸間プレーオフから主力メンバーを変えていない。創造性あふれるエスタファニア・バニーニを中盤に置いたお気に入りの[4-3-3]にこだわるだろう。選手にとっても慣れ親しんだシステムだ。ただし、ボレッロは3バックというオプションも除外してはいない。

アルゼンチン女子代表のキャプテン、エスタファニア・バニーニ
同じくアルゼンチンの10番を背負うメッシに喩えられるキャプテン、エスタファニア・バニーニ

 GKのポジションでは、経験豊富な守護神――2007年大会でもメンバー入りを果たしたバニーナ・コレア、ガブリエラ・ガートン――が熾烈なポジション争いを展開。アドリアナ・サックス、アグスティナ・バレッソ、アルダナ・コメッティ、エリアナ・スタビレを並べる最終ラインは円熟期を迎えている。 中盤から前線には先述のエスタファニア・バニーニ(レバンテ/スペイン)をはじめルース・ブラボ(CDタコン/スペイン)、フロレンシア・ボンセグンド(スポルティング・ウエルバ/スペイン)、ソレ・ハイメス(リヨン/フランス)ら国外でインパクトを残している選手たちが顔をそろえる。一方、先発が見込まれるロレーナ・ベニテスとマリアーナ・ラロケットのコンビは国内リーグでプレーしている。

 3月にアルゼンチンサッカー協会から発表されたように、今月から16チームが戦うトップリーグがプロ化されるアルゼンチン国内での盛り上がりに火をつけるためにも、フランス大会での活躍に大きな期待が集まっている。

Text: Javier Saúl (La Nación)
Translation: Masatoshi Adachi (footballista)
Photos : Getty Images

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1821年に『マンチェスター・ガーディアン』として創刊したイギリスの高級紙。スポーツ面を含め「読み物」の質の高さでクリエイティブ層からも支持されており、世界中に1億4000万人以上の閲覧者を持つ。