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グループ突破へ大きく前進したU-24日本。ポイントとなった序盤2ゴールの“偶然度”を読む

2021.07.27

山口遼のU-24日本代表集中分析第3回:U-24日本対U-24メキシコ

57年ぶりの自国開催となる東京五輪で、1968年メキシコ五輪以来となるメダル獲得を目指すサッカーU-24日本代表。その戦いぶりを、先日水戸ホーリーホックのスカウティングアドバイザー就任が発表され7月31日には新刊『シン・フォーメーション論』が発売となる山口遼が徹底分析する。第3回は、グループステージ2戦目のU-24日本対U-24メキシコ。日本が決勝ラウンド進出へ大きく前進する勝ち点3を手にすることとなったゲームから、試合序盤に2点リードをもたらすこととなったメキシコの守備の問題点やリードした後の試合運びについて分析する。

 正直に言えば驚いた。出来過ぎと言っても良い。フランスに大差で勝利し、グループ内で最も難敵かと思われたメキシコ相手にあっさり勝利してしまった。グループステージ2試合で2連勝。日本は短期集中開催のトーナメントにおけるこれ以上ないスタートダッシュを切ることとなった。

 さて、ここまで最終強化試合のスペイン戦と、グループステージ初戦の南アフリカ戦の2試合についてレビュー記事を連続して担当してきたが、良い部分も課題の部分も比較的一貫しているのが特徴的だった。そのような視点で今回の試合を見ると、やはり良くも悪くも一貫性を感じる部分が多かった。これまで積み上げた分析をうまく活用しながら、重要な勝ち点3を獲得することになった今回の試合を簡単に振り返ってみよう。

試合は最初の10分間でほとんど決まった

……

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メキシコ代表戦術日本代表東京五輪

Profile

山口 遼

1995年11月23日、茨城県つくば市出身。東京大学工学部化学システム工学科中退。鹿島アントラーズつくばJY、鹿島アントラーズユースを経て、東京大学ア式蹴球部へ。2020年シーズンから同部監督および東京ユナイテッドFCコーチを兼任。twitter: @ryo14afd