
3月中旬、bundesliga.comの取材に応えたRBライプツィヒ前監督のラルフ・ラングニック。昨年レッドブル・グループを離れた62歳の“プロフェッサー”が、近年における戦術、選手、マネージメントの進化や“ラングニック派”の教え子たちについて語ったロングインタビューを、DFL(ドイツサッカーリーグ機構)の協力を得て前後編でお届けする。
――あなたから見て、最近のサッカーはどのような戦術的変化を遂げていますか?
「ゲームのペースは確実に上がっている。特にトップレベルでは、多くのクラブでプレッシングとカウンタープレスがスタンダードになっている。ベストクラブの共通点は、高い位置から攻撃をすることだ。
マンチェスター・シティにしても、完全な状態に近いリバプールにしても、ライプツィヒやバイエルンもそう。非常に早い段階でアタックして、可能な限り早くカウンタープレスをかけて相手を苦しめる。これは近年になって開発されたもので、それに加えて相手に合わせた、またはゲームに合わせた戦術的なベース設定と、そのゲーム内での移行がある。プレースタイルの切り替えも重要だ。同じゲームの中でいろいろな方法でプレーできることが大切になっている。
それぞれのクラブで違いはある。先ほどリバプールの名前を挙げたが、[4-3-3]で大体いつも同じやり方をして、自分たちのスタイルを相手に強要する。他のクラブはもっとフレキシブルだけれど」
――モダンなデータ分析というのは、モダンな監督や戦術にとってどのくらい重要なのでしょう?……
残り:4,214文字/全文:4,869文字
この記事の続きはプレミア会員
のみお読みいただけます
プレミア会員3つの特典
-
会員限定のオリジナル
記事が読み放題! -
電子版バックナンバーが
読み放題! -
雑誌最新号を毎月
ご自宅にお届け


Profile
DFL
関連記事
RANKING
フレームワークによる整理とプレーの言語化が、試合観戦の景色を変える
2023.01.30
「ガンバが好き」からの受講、そして社員採用――ガンバ大阪サッカービジネスアカデミーの魅力
2023.02.02
ユナイテッドは時代遅れ? クラブを離れたイングランド代表アタッカーが明かす
2023.01.27
Information
フットボリスタ第94号
2022.12.07
森保JAPAN戦術レポート 大国撃破へのシナリオとベスト8の壁に挑んだ記録
2022.11.23
戦術リストランテⅦ 「デジタル化」したサッカーの未来
2022.11.09
モダンサッカーの教科書Ⅳ イタリア新世代コーチと読み解く最先端の戦術キーワード
2022.10.14
TAG
関連記事
2023.01.29