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ベルギー代表、世代交代へ。カギを握る長身の逸材デ・ケテラーレ

2022.06.08

 バンサン・コンパニやトーマス・フェルマーレンが現役引退し、ケビン・デ・ブライネ、エデン・アザールが30代に入り、ベルギー代表には過渡期が迫っている。今年のW杯終了後には、数多くの主力選手が代表から退くだろうと噂される中、世代交代の必要性が叫ばれている。

 新世代の中心選手としての重責を担っていく存在として国外のクラブから注目を集める選手がいる。クルブ・ブルッヘのシャルル・デ・ケテラーレだ。

クルブ・ブルッヘの3連覇に貢献

 デ・ケテラーレは2001年、クルブ・ブルッヘのホームスタジアム「ヤン・ブレイデル」からわずか500mという場所で生まれ、そこで育った。

 7歳の頃からクルブ・ブルッヘの下部組織に在籍する一方、テニスプレーヤーとしても才能を発揮し、テニスでもプロを目指すことを期待されていたが、16歳でフットボールを選択。2019年7月にプロ契約を結ぶと、同年9月25日のベルギーカップ、vsフラン・ボレン戦でデビューを飾った。デビューシーズンは13試合1得点、ベルギーカップ決勝では決勝点を挙げるなど、充実したシーズンを送った。

 2年目からはレギュラーを確保した。192cmの長身ながらしなやかなボールさばきを持ち味とし、右WGやセカンドトップとして数多くのチャンスを演出する。オランダ代表FWノア・ラングとのコンビで圧倒的な攻撃力を発揮し、2020-21シーズンのレギュラーシーズンを圧倒した。

 ベルギー紙『HLN』主催の「ゴールデンシュー」若手部門賞を、2020年、2021年と2年連続で受賞した。2021-22シーズンはエースのノア・ラングをしのぐ存在感を発揮し、自身初の二桁得点を奪ってクルブ・ブルッヘの3連覇に貢献した。地元では「キング・シャルル」「CDK」の愛称とともに深く愛されている。

 ベルギー代表には2020年10月に初招集された。翌11月のスイス戦でデビューを飾り、2021年10月に行われたUEFAネーションズリーグ3位決定戦のイタリア戦ではアレクシス・サーレマーケルス(ミラン)のパスから代表初ゴールを決めている。

“ベルギーのトッティ”と評する声も

 かつてマルク・ビルモッツ元監督の下でベルギー代表のアシスタントコーチを務め、2019年のアジアカップではヨルダン代表監督を務めたビタル・ボルケルマンスは、ベルギー紙『Le Soir』でデ・ケテラーレを次のように評している。

 「デ・ケテラーレは“ベルギーのフランチェスコ・トッティ”だと思う。他の選手にはないパスセンスを備えており、技術的にも優れている。昨季、彼は“偽9番”として得点力も向上させ、公式戦で20ゴールを決めた」

 そんなデ・ケテラーレに対しては、10年ぶりにセリエAを制したミランが特に注目していると国内外のメディアが報じている。イングランドのレスターも興味を示しており、今夏はベルギーにはいないだろうと予測される。

 世代交代が迫られているベルギーの今後は、デ・ケテラーレがカギを握っていると言えるだろう。


Photo: Getty Images

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Profile

シェフケンゴ

ベルギーサッカーとフランス・リーグ1を20年近く追い続けているライター。贔屓はKAAヘントとAJオセール。名前の由来はシェフチェンコでウクライナも好き。サッカー以外ではカレーを中心に飲食関連のライティングも行っている。富山県在住。