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仙台、好調の理由が集約?策士・ベガッ太くんが仕掛けた「#カレーは飲み物」祭り

2022.06.10

それは一人(一羽)の有能な策士による仕掛けから、すべてが始まった。「えっ?飲み物50%オフ?ということは半額??つまりカレーも半額だな。」――クラブマスコットキャラクターのベガッ太くんが、Twitterに投下したこの発言が話題を呼んだ結果、ベガルタ仙台は“カレー”を媒介にした集客という、新たなフェーズへと華麗に足を踏み入れた。今回はその夫婦漫才のような掛け合いから、ベガッ太くんの名パートナーとして知られる村林いづみに、ユアスタの歴史に刻まれたスパイシーな一夜を振り返ってもらおう。

すべての始まりはベガッ太くんのツイート

 クミン、ターメリック、カルダモン、ガラムマサラ、ウコン、ホットチリペッパー…。2022年5月25日。J2ベガルタ仙台の本拠地・ユアテックスタジアム仙台は、芳醇な「スパイス」の香りに包まれた。スタジアムのあちこちで、“カレー”を囲んでサポーターの笑顔が広がった。

 ファジアーノ岡山戦が行われた水曜日のナイトゲーム。この日、なぜユアスタが「日本で最も香ばしい空間」となったのか。ことの発端は、クラブが仕掛けた「ユアスタのドリンク50%OFF」というキャンペーンだった。これにいち早く反応したのが、マスコットキャラクターのベガッ太くんだ。

 「えっ?飲み物50%オフ?ということは半額??つまりカレーも半額だな。」(5月16日、ベガッ太のTwitterより)

 元ビジーフォーのドラマーでタレントの故ウガンダ・トラ氏は、かつてこう言ったそうだ。「カレーライスは飲み物である」と。『永遠の12歳』のベガッ太くんが氏の名言をどのようにして知ったのか我々には想像できない(想像する必要も、たぶんない)。

 「カレーは食べ物なので、半額にはなりません…」と弱腰のベガルタ仙台【公式】Twitter。しかし、ベガッ太くんは一歩も引かず、尚も畳みかけた

 「さぁ!立てよ!国民!カレーは飲み物だと!! 共に声をあげよう!!カレーは飲み物だと!!(以下略)」(5月17日、ベガッ太のTwitterより)

 勇敢で雄弁なギレン総帥……、ではなく“愛すべきやんちゃなマスコット”をベガルタサポーターは、決して一人ぼっち(一羽ぼっち?)にはしなかった。「#カレーは飲み物」で各々がSNS投稿を行い、一時は国内のトレンドトップにも浮上させたほどだ。このところ、こうした「祭り」に飢えていたベガサポは大いに多いに盛り上がった。そして、遂にこのムーブメントに対し、「最強の味方」が現れた。

 「半額決定です。 ベガッ太くんと勝手に決めました。」(5月18日、中島元彦選手Twitterより)

 4月にセレッソ大阪から育成型期限付き移籍で加入したFW中島元彦選手が決定打を放ったのだった。すでにチームの中心となり、獅子奮迅の活躍を見せている中島選手。「カレーが好き」という彼のために「『とびきりめちゃうま、スパイシービーフカレー・ベガッ太オリジナル★ゴージャスカレー』ごちそうします」と、自慢の腕(手羽先)を奮う約束をしていたベガッ太くん。黄色(いや、ベガルタゴールド)の糸で結ばれた一人と一羽の結束は固い。その絆を示すかのように、中島選手は自らのTwitterアイコンにベガッ太くん、妹のルターナちゃんとの3ショット写真を採用している。桜色の心を少しずつベガルタ寄りの“カレー色”に染めて、ベガッ太くんもほくそ笑んでいるはずだ。

14店のカレーメニュー集結と、印度カリー子も降臨

 さて、選手にここまで言われては、もう後に引けない。クラブは大きな決断を下す。

 「カレーも半額にします」……

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カレーベガッ太ベガルタ仙台文化

Profile

村林 いづみ

フリーアナウンサー、ライター。2007年よりスカパー!やDAZNでベガルタ仙台を中心に試合中継のピッチリポーターを務める。ベガルタ仙台の節目にはだいたいピッチサイドで涙ぐみ、祝杯と勝利のヒーローインタビューを何よりも楽しみに生きる。かつてスカパー!で好評を博した「ベガッ太さんとの夫婦漫才」をどこかで復活させたいと画策している。