クラブのレジェンドであるフランク・ランパードの解任に踏み切り、新たに就任したトーマス・トゥヘルの下で復活を遂げたチェルシー。前監督時代といったい何が変わったのか。その変化と、現チームの強みと弱みを読み解く。
公式戦14試合において10勝4分無敗、17得点2失点。これは1月末にトーマス・トゥヘルが監督に就任してから3月末の代表ウィークを迎えるまでの2カ月間におけるチェルシーの成績だ。アトレティコ・マドリー、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムといった強豪相手にも着実に勝ち点を積み重ね、トゥヘルは3月の最優秀監督賞を受賞。就任して間もないながらも早々にベースとなる戦術を浸透させ、堅実な戦いを繰り広げている。
現チェルシーは前任のフランク・ランパード期と比べて明らかな変化を見せ、強みと弱みも明らかなものとなっている。トゥヘル就任から2カ月にして、すでにチームの色がはっきり見えているのだ。ここからは今後進化を遂げる可能性を十分に秘めるチェルシーの現状を詳らかにしていく。
システム変更で手にしたもの
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Profile
とんとん
1993年生まれ、長野県在住。愛するクラブはボルシアMG。当時の監督ルシアン・ファブレのサッカーに魅了され戦術の奥深さの虜に。以降は海外の戦術文献を読み漁り知見を広げ、Twitter( @sabaku1132 )でアウトプット。最近開設した戦術分析ブログ~鳥の眼~では、ブンデスリーガや戦術的に強い特徴を持つチームを中心にマッチレビューや組織分析を行う、戦術分析ブロガー。
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