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「仕上げ」をするのは? 個か組織か? 結果がすべてか? 育成は答えのない禅問答

2020.12.28

好評発売中の『フットボリスタ第82号』では、世界の育成事情を大特集。イタリア、スペインイングランドドイツなどの強豪国からクロアチア、デンマーク、アメリカ、オーストラリアといった中堅国まで、クラブや国の事例を数多く紹介した一冊だ。本号を読んで、日本の育成現場に立ち続けるらいかーると氏は何を思ったのか。『アナリシス・アイ』の著者でもある現役指導者に感想を綴ってもらった。

 グアルディオラの登場によって、サッカー界の様相は一変した。彼が成し遂げたことを端的に説明すると、ボールとともにプレーするスタイルと下部組織からの選手登用によって、天下統一に成功したことだろう。そのロマンあふれる成功を真似するクラブが世界中で量産されていった。その試行錯誤の末に出てきた問題が世界各国で可視化されるようになってきたのが、現在の状況なのではないだろうか。

バルセロナではシャビ、イニエスタ、メッシら生え抜き選手を中心に魅力的なパスサッカーを展開しつつ、下部組織から22人をトップチームでデビューさせたグアルディオラ。その中にはバイエルンをCL優勝へ導いたチアゴの名前も

 世界の潮流と同じように、サッカー界もグローバル化が進んでいる。もちろん、細かな差異はあるだろうが、どの国のサッカーのリーグも多様性というよりは画一性に支配されてきているのが現状だ。『フットボリスタ第82号』を熟読しても、多種多様なチームが抱えている問題は、どれも似たようなものばかりとなっている。また、育成年代へのアプローチもほとんど似ていると言っても過言ではない。今回は読書感想文になるので、気になったことをつらつらと書いていきたい。

世界中で問われる下部組織のあり方

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育成

Profile

らいかーると

昭和生まれ平成育ち。サッカー指導者にもかかわらず、様々な媒体で記事を寄稿するようになってしまった。ただ、書くことは非常に勉強になるので、他の指導者も参加してくれないかなと心のどこかで願っている。好きなバンドは、マンチェスター出身のNew Order。 著書に『アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます』