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リーガでケガ人が続出。超過密日程が選手を殺し、サッカーを殺す

2020.11.29

リーガ・エスパニョーラで負傷者が続出している。ここまでの日程を昨季と比較すると、選手たちは開幕前に十分な休養を取れていない中で超過密日程を強いられていることがわかる。今後も厳しいスケジュールが待っており、選手たちの試練は続く。

 「良いショーには休養が必要だ。回復の時間が必要だが、それがない」

 11月20日のビジャレアル戦前の記者会見で、ジダンはそうこぼした。その試合の招集メンバーにはセルヒオ・ラモス、カルバハル、バルベルデ、ベンゼマの名前がなかった。

各チームの主力が不在

 『トランスファー・マルクト』によると11月28日現在、リーガ・エスパニョーラにはコロナ感染者を含む54人の負傷者がいる。その中には上記の4人の他、ジエゴ・コスタ、ダビド・シルバ、ルイス・スアレス、ネグレド、ガジャ、カナーレス、セルジ・ロベルト、ピケ、アンス・ファティの名がある。彼らの不在が週末のショーの質を下げるのは間違いない。

バルセロナのピケは第10節アトレティコ・マドリー戦で右膝前十字靭帯部分損傷の重傷を負った

 コロナ禍のせいで、例年の過密日程が今季は超過密日程になっているのは欧州サッカーファンなら誰でも知っているだろう。

 それがどの程度、選手の健康に悪影響を与えているか、プレーの質を下げているのかには、決定的な証拠がない。最近になってケガ人のニュースが多くなっているように思うが、医学的・統計的な調査抜きでは、それは印象論に過ぎない。……

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Profile

木村 浩嗣

編集者を経て94年にスペインへ。98年、99年と同国サッカー連盟の監督ライセンスを取得し少年チームを指導。06年の創刊時から務めた『footballista』編集長を15年7月に辞し、フリーに。17年にユース指導を休止する一方、映画関連の執筆に進出。グアルディオラ、イエロ、リージョ、パコ・へメス、ブトラゲーニョ、メンディリバル、セティエン、アベラルド、マルセリーノ、モンチ、エウセビオら一家言ある人へインタビュー経験多数。