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イタリア人メンタルコーチに聞くGKの特殊性

2020.11.21

GKに求められるメンタルとは――国際コーチ連盟(ICF)のマスター資格者であるイタリア人メンタルコーチマルコ・カッサルド氏に話を伺った。

イタリアには『間違えて覚える』という格言がある

── 最初に、スポーツメンタルコーチの仕事についてお聞かせください。日頃どのように、クライアントへのケアを行っているのでしょうか?

 「どのメンタルコーチも独自の手法を持っています。神経言語プログラミング(注1)の技法に立脚する者もいれば、交流分析(注2)をベースとしたアプローチを採る者、あるいは構造主義心理学(注3)の手法を薦める者もいます。いずれにせよ良いメンタルコーチとは、特別な手法を通してクライアントの意欲を喚起し、自発的に問題の解決へ到達できるようにする人物のことです。適切な質問を投げかけることで選手は自ら答えを見出し、問題の解決へと向かいます。クライアントに魚を運ぶのではなく、クライアントが自ら魚を取れるよう教える。それがメンタルコーチの仕事です」

(注1)神経言語プログラミング
1970年代にアメリカで提唱された、心理学問に基づいたアプローチの一つ。人間は、五感と言語/非言語によって物事を認識し、その体験をプログラミングして記憶しているという考え方の下、それらを理想的な状態に書き換えることで心理状態を変化させ、メンタルの問題やストレスなどを短期間で解決することを目的とする。
(注2)交流分析
1950年代に創始された心理学療法の一つ。精神分析をベースにし、目に見える状況から自身の行動の癖を発見し、改善へと導くことを目的とする。
(注3)構造主義心理学
19世紀に提唱された学問。化学をモデルに、自身の意識を内観してその構成要素を細かく解析し、それらを結合して心的過程を説明しようとするもの。……

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GKメンタル

Profile

神尾 光臣

1973年福岡県生まれ。2003年からイタリアはジェノバでカルチョの取材を始めたが、2011年、長友のインテル電撃移籍をきっかけに突如“上京”を決意。現在はミラノ近郊のサロンノに在住し、シチリアの海と太陽を時々懐かしみつつ、取材・執筆に勤しむ。