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個性的な攻撃の3本柱を生かす ラツィオのオーダーメイドな戦術的連動

2020.11.09

数字の面ではエースFWインモービレやルイス・アルベルトらが目立つラツィオだが、その陰にはシモーネ・インザーギ監督による前線の個性を組み合わせた綿密な戦術設計がある。

 個の力をどう生かすかというのも戦術である。シモーネ・インザーギ監督の下で一昨季から中核メンバーを踏襲してきたラツィオは昨季、一時スクデット争いでユベントスに肉薄する大健闘を見せた。彼らの強さの秘訣は、個性的な攻撃の3本柱をいかに効率的に使うかを突き詰めたことだろう。強力なパスセンスを誇るルイス・アルベルトに、中盤のプレスと前線のターゲット役を一手に担えるセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ、そしてストライカーのチーロ・インモービレだ。……

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ラツィオ戦術

Profile

神尾 光臣

1973年福岡県生まれ。2003年からイタリアはジェノバでカルチョの取材を始めたが、2011年、長友のインテル電撃移籍をきっかけに突如“上京”を決意。現在はミラノ近郊のサロンノに在住し、シチリアの海と太陽を時々懐かしみつつ、取材・執筆に勤しむ。

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