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イタリア代表、マンチーニ監督が続投を決意。世論もその決断を後押し

2022.04.01

 カタールW杯出場を逃したイタリアのロベルト・マンチーニ監督が、続投を決断した。

 パレルモで行われた3月24日のW杯欧州予選プレーオフ、北マケドニア戦で相手を攻め落とせず、試合終了間際の失点で予選落ちを喫した後、その去就が注目されていた。

 しかし3月28日、親善試合トルコ戦の前日会見の中で続投を宣言。「私には次のEUROと、W杯を制覇するという夢がある。そしてW杯制覇の夢は先送りになった。私自身はまだ若く、楽しみたい。選手たちとともに重要なものを築きたいという思いがある」と抱負を語った。

2026年までの契約を維持

 北マケドニアに敗れた後、「失望が大きいので数日は考えられない」と去就についての明言は避けていたものの、イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ会長はすぐに「マンチーニ監督とプロジェクトは続行する。改革すべきは若手選手があまり使われないリーグ戦などのシステムにある」と断言した。

 その後グラビーナ会長とマンチーニ監督は改めて話し合いを行い、2026年まで結んである契約の続行を確認したという。指揮官は「会長と話し合いを行い、すべての面で協調している」と地元記者に対して話した。

世論はマンチーニ続投を支持

 イタリアの世論は概ねマンチーニの続投を支持。地元紙ではファビオ・カンナバーロなどの後任候補が噂されたものの、国営放送『RAI』や衛星TV『スカイ・スポーツ』等のコメンテーター陣は軒並み続行を希望。「EURO2020で優勝した後に辞任するべきだった」という識者も存在したものの、ネット上では「北マケドニア戦など批判される点は当然あるが、続けるのは正しい」と続投に賛成する意見が多かった。

 また、イタリアサッカー界のご意見番と化しているアントニオ・カッサーノ氏は「この代表チームはそもそもが平凡なチームだった。それをEURO2020優勝へ導いたマンチーニ監督は奇跡を起こしたようなものだし、辞任を言い出した人は恥ずかしく思って欲しい」とネット番組でコメントした。

 前代表監督のジャンピエロ・ベントゥーラ氏は『コリエレ・デッラ・セーラ』に対し、マンチーニ監督の続投について「良いことだと思う。中断された流れを再開するための条件はそろっている」と好意的に語った。

 しかし一方で「EURO2020ではチームは美しく、勇気ある戦いをしていたものの、北マケドニア相手にチームは疲れて自信をなくしていたように思えた。ちょうど(2017年の)イタリアvsスウェーデン戦の時のようにだ」と、自らが経験した前回のロシアW杯予選落ちを引き合いに出して語りつつ「今回マンチーニ監督にはグラビーナ会長が寄り添っていたが、私の時には誰もいなかった」とFIGCに対する恨み節も残した。


Photo: Getty Images

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アントニオ・カッサーノイタリア代表ジャンピエロ・ベントゥーラロベルト・マンチーニ

Profile

神尾 光臣

1973年福岡県生まれ。2003年からイタリアはジェノバでカルチョの取材を始めたが、2011年、長友のインテル電撃移籍をきっかけに突如“上京”を決意。現在はミラノ近郊のサロンノに在住し、シチリアの海と太陽を時々懐かしみつつ、取材・執筆に勤しむ。