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スパーズ・ジャパンは愛を説く。14万フォロワーの謎に迫る

2017.11.17

サッカーTwitter有名アカウント「中の人」インタビュー

#1 スパーズ・ジャパン
@SpursJapan


有名であることには何かしらの理由がある。スキルや工夫なくしてなれるものではない。サッカーに関するTwitterアカウントの中でも、数万というフォロワーを有しているものや、強い影響力を持つものがある。彼らはなぜ、どのように有名になったのか? 趣味であるはずのTwitterアカウントで有名になった情熱、思いとは――。普段は表に出てこない「中の人」の裏側を掘り下げてみたい。

今回は、14万人超えのフォロワーを抱える“クラブ公認サポーターズクラブ”のTwitterアカウント「スパーズ・ジャパン」に話を聞いた。プレミアリーグのクラブの日本語版公式アカウントで最大のフォロワー数は、マンチェスター・ユナイテッドの約5万人。なぜスパーズのサポクラアカウントに約3倍のフォロワーがいるのか、その秘密に迫る。

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スパーズ・ジャパンの中の人は何者か

――本日はインタビューをご快諾いただきありがとうございます。まずスパーズ・ジャパンについてご説明いただけますか。

 「イングランドのロンドンをホームにするトッテナム・ホットスパーFCの『公認サポーターズクラブ』です。イングランドのクラブは、歴史的に英語圏の国や北欧を中心に多くファンがいます。近年、特にトップクラブは、日本のような東アジアにもファンを増やしています。そういった普段スタジアムに通えないファン同士のコミュニティ形成を促すために、クラブが『公認サポーターズクラブ』という制度を設けています」

――スパーズ・ジャパン立ち上げのきっかけは?

 「スパーズ・ジャパンは私の前任の代表が立ち上げたんですよ。2002年のワールドカップの後に戸田和幸選手がトッテナムに加入したタイミングで。前任の代表はロンドン在住で幼少期にトッテナムのスクールにも通っていてクラブのスタッフとの親交が強かったんです。私ももちろんサッカーが好きで、スパーズが好きなので、手伝っているうちに楽しくなってのめり込んじゃって。前の代表が仕事で忙しくなったタイミングで代表を引き継ぎました」

02年日韓W杯の活躍で03年にトッテナムへ加入した戸田和幸。現在は解説者としても人気を博す

――『公認サポーターズクラブ』って敷居が高そうですね。

 「思いの外、作るのは簡単だと思いますよ。トッテナムの場合は、5人のメンバーシップ保有者がいれば『公認サポーターズクラブ』が立ち上げられます。クラブによって条件は変わりますが、クラブ側も世界中にファンを増やしたいですし、サポーターズクラブ立ち上げの敷居を高くする必要は無いですよね」

――フットボールクラブの『公認サポーターズクラブ』への期待は何でしょうか?

 「先程のコミュニティ作りの促進はもちろんですが、別の側面として、例えばクラブがスポンサー契約を結ぶためのプレゼン資料を作る時に、おそらく世界中のサポーターズクラブの数を誇ると思うんですよね。だから、日本に公認サポーターズクラブが存在することだけでクラブの期待にはある程度応えているのかなと思っています。そう考えて、昔、日本にスパーズの公認サポクラを100個作ろう、と野望を抱いたことがあるんですが、親交のある近隣国の公認サポクラの皆さんにフザケたことはしないように説得されました。ただ、目立ちたかったっていうのがバレてしまったんですね」

――なるほど(笑)。ちょっとサポクラの印象が変わりました。スパーズ・ジャパンは特にTwitterでの情報発信にかなり力を入れてらっしゃる印象です。

 「そうですね。サポクラって、やはりコミュニティ作りの印象が強くて試合の観戦会やフットサルなんかのイベントが中心になっていると思われがちですよね。たぶん、それは正解で、日本の他のクラブのサポクラや、世界中のプレミアリーグのサポクラがそういった活動をしています。ただ、スパーズ・ジャパンは育ってきた環境が違ったんです」

――環境が違うというのは具体的にどういうことでしょうか?

 「私たち日本のトッテナムのファンも交流をしたかった。でも、立ち上げ当時の2000年前半は、トッテナムのファンがあまり日本にいなかったんです。だから、交流したいけどその前にファンを増やさないといけなかった。当時は『ビッグ4時代』。その後に繋がるプレミアリーグ人気向上の出発点であったんですが、ビッグ4以外のファンからすれば『暗黒期』でもありました。まず、観戦会をやりたくても中継がない。たまに中継があっても、ビッグ4との対戦カードなので負ける。そんな時代です」

――ファンにとって「中継がない=試合が観れない」のは辛いですね。

 「そうですね。サポクラを運営する自分たちに何ができるか? を考えて、まずはサイトを作って翻訳記事のニュース配信を始めました。でも、サイトの更新をして受け身で待っていても1日のアクセスが300くらいで高止まりして増えない。そこで、2004年当時、携帯電話のサッカー情報サイト大手『超ワールドサッカー』にコラムを寄稿する機会を得て、トッテナムのファン以外の人でも時間つぶしに読んでもらえるようなコラムを2年くらい連載したんです」

――それでファンは増えましたか?

 「ブログよりは手ごたえがありましたね。コラムは人気があったと聞いていますし、そのコラムの中でも告知して、ノースロンドンダービーの観戦会を開いた際には、50人も集まりました。それでも毎週試合が中継されるビッグ4のクラブと同レベルの認知度になるわけがないので、まだまだ自己満足でした」

――いやいや自己満足なんてことはないとは思いますが。とはいえ情報発信がお好きなんですね。

 「そうですね。スパーズ・ジャパンのスタッフに加わったのも学生時代に勉強したWEBサイトの構築や運営を続けたかったから。学生の頃は、2000年のアテネ五輪を控えてスポーツ情報サイト『スポーツナビ』の会社設立をお手伝いさせてもらったりもしていました。ただ就職したのはサッカーとは関係の無い業界だったんです」

――スパーズ・ジャパンの中の人の本職って何なんですか?

 「新卒で入ったのは外資系銀行です。その後、外資系コンサルを経て、今も外資系の金融機関で働いています。つい強気な態度をとりがちなのは、社会人としては外資系でのキャリアしかないのが大きいかもしれません(笑)」

クラスタを超えてフォロワー数が増え続けた理由

――本筋の「Twitterアカウント」のお話をしたいのですが、基本的にクラブの公式アカウントもプレミアでは多くて数万です。プレミアの話題を幅広く取り扱うメディアの人間も、例えばプレミアの解説者で最もフォロワーが多いベン・メイブリーさんでも約4万人ですし、僕にいたっては自分では結構マメにやっているつもりでも約5000人です(苦笑)。そんな中、スパーズ単体のアカウントで14万人超えは、はっきり言って異常ですよね。

 「そんなことはないですよ(笑)」

――実際に何をしたのかが気になるところです。何らかの勉強などもされたんでしょうか?

 「いえ、特には勉強とかはないですね。ただ、もう10年以上も前の話になりますが、2000年代半ばくらいにmixiが流行っていた頃、mixiでも積極的に情報発信していて、そこでの学びは大きかったかもしれません」

――その学びとは何でしょうか?

 「当時mixiでは、チームのコミュニティ(特定の話題についてコメントする掲示板のような機能)や人気選手のコミュニティが流行っていたのですが、その参加メンバーの数で『人気』が可視化されたんです。例えば、ビッグ4のクラブは1万人を超えるような参加メンバーがいてトッテナムは800人くらい。当時、『ビッグ4の次にくるのはトッテナムだ』という自負はあったものの、雲泥の差を見せつけられました」

――「数字」という現実を突きつけられたわけですね。

 「はい。ただ、後にTwitterに繋がる『学び』があったのはそこではなくて、選手の『コミュニティ』でした。当時クラブで一番人気だったロビー・キーンのコミュニティには750人の参加メンバーがいて、コミュニティのなかでトッテナムの翻訳記事を書き込んだりして『好きな選手をきっかけに所属しているクラブに関心を持ってもらおう』なんてことを地道にやっていたんです。そんな最中、2006年にアーロン・レノンという若手ウインガーも台頭してきたのでmixiで最初にレノンのコミュニティを作って運営しはじめました」

前転するゴールパフォーマンスでも有名なロビー・キーン(左)とスピードスターのアーロン・レノン

――アーロン・レノンは2006年のドイツW杯でイングランド代表に招集され、右サイドでデイビッド・ベッカムとポジションを争いましたね。

 「唐突ですが、内藤さんはmixiにいた“グルキュフ皇帝”ってアカウント覚えていますか?」

――え、あ! 覚えています! いろんなコミュニティに出没していた記憶があります。

 「そのグルキュフ皇帝は、既にコミュニティがある有名選手のミラーコミュニティを乱立させて、そのミラーコミュニティの中で彼自身のコミュニティを紹介していました。そうやってコミュニティの参加メンバーを増やしていたんです。私がレノンのコミュニティを作った後に、彼もレノンのコミュニティを作り、私のよりも遥かに多い参加メンバーを獲得していきました」

――確かに有名選手のコミュニティは複数ありましたね。「ポール・スコールズのことを書き込みたいのに、どこのコミュニティに書き込めばいいんだよ」って迷ったのを覚えています。

 「そう、ユーザーは迷うんですよね。だから同一テーマのコミュニティの複数作成はご法度みたいな空気がmixiにはあったと思っていて、私自身『なんだよグルキュフの野郎。邪道なことしやがって』みたいなことを思っていたんですよ。ただある日、彼が立ち上げたミラーコミュニティを覗いてみたら、そんな背景を知らない、またはそれがご法度かどうかなんて興味もないであろう若い参加メンバーが彼のことをまさに“皇帝”のように慕っているんです。mixiの中では、おそらく最も多くの海外サッカーファンへの影響力を持つアカウントだったんだと思います。しかもグルキュフ皇帝はスパーズ・ジャパンがターゲットしたい、まだどこチームのファンでもないサッカーファンから厚い支持を得ていたんです」

――それは悔しいですね。

 「それもありますが、どこかのクラブへの熱心な応援や、クラブの魅力を伝えるなんてことは一切なく、コミュニティの参加メンバー数を稼いでいました。彼と私のレノンのコミュニティの違いから、SNSってそういうものかと痛感しました。そうこうしているうちにmixiが廃れていきました」

――2010年頃ですかね、mixiが徐々に廃れていくと同時期にTwitterにサッカーファンは新たな居場所を見つけるわけですね。

 「はい。そしてタイミングを同じくして、トッテナムはチャンピオンズリーグに初出場を果たしました。2010-11シーズンですね。それまで、『トッテナムはビッグ4じゃないから』とか『CLに出てないから』ってことを心の何処かで言い訳にしていたところがあったんですが、CLの舞台に立つことになったからには、日本で確固たる人気を得なければスパーズ・ジャパンの存在意義が無い、くらいに思っていましたね。そこまでスパーズ・ジャパンに影響力はないのですが、なんかCL出場に舞い上がっていました(笑)」

――CLとなれば日本のファンへの認知度を上げる絶好機が到来ですよね。そこでTwitterが生かされたんでしょうか?

 「はい。2009年7月にスパーズ・ジャパンのアカウントは作られているのですが、グルキュフ皇帝に倣ってCLで対戦する人気クラブの情報アカウントのフォロワーを片っ端からフォローして、リプライなどで絡みまくりましたね。当時のTwitterは1日でフォローできる人数の上限が今よりもゆるかったので、かなりフォローバックを稼げたと思います。グループステージでは、ギャレス・ベイルがハットトリックを決めた前回王者のインテル、決勝トーナメントではミラン、レアル・マドリーのファンをフォローしまくりました。若いサッカーファンだとまだ明確に好きなチームが決まっていなくて、Twitterのプロフィールを見るとヨーロッパのリーグごとに複数チームが好きなファンもかなりいます。スペインやイタリアのチームを熱心に応援していても『イングランドだったらスパーズが好き』っていう人が増えたらいいなと思って」

前回王者を相手にハットトリックし、ギャレス・ベイルのブレイクスルーとなる試合になったインテル戦

――確かに10代っぽいTwitterアカウントのプロフィール欄には、複数チームが書かれたりしますもんね。

 「熱心なファンにとって、そのようなスタイルのファンは邪道と思われるかもしれませんが、最終的にトッテナムの熱心に応援することになるファンが、若い頃にそういったスタイルで海外サッカーと接していることだってあるわけです」

――スパーズ・ジャパンといえば、「グーナー煽り」もよく見かけますが、その一貫でしょうか?

 「アーセナルのファンがスパーズに乗り換えるとは考えられません。それはグーナーへの敬意を込めて断言できます。けど、グーナーのアカウントのフォロワーがみんなグーナーというわけではないですからね。Twitterの性質上、良くも悪くもツイートに興味を持ってもらえて拡散されれば、必然的にスパーズ・ジャパンとの接点は増えるので。でも、最近はあまりやらないようにしているんですよ」

――年をとって丸くなったとかですか(笑)?

 「違いますよ(笑)。自分で言うのも悲しいですが、以前はなんだかんだアーセナルに順位で勝てないのが現実でした。だから、スパーズ・ジャパンのグーナー煽りは『負け犬の遠吠え』的なネタだったんですよね。グーナーとしても『スパーズは日の当たらない存在』だから聞き流してもらえると。ただ、スパーズ・ジャパンが立ち上がった2002年以降、スパーズは緩やかながらクラブとして常に成長を続けて力を蓄え、ここ数年のアーセナルが過渡期ということもあり、その立ち位置が逆転しかけています。日本人の感性だと、この状況で煽るのはあまりウケない。イングランドのファンは容赦なく煽るんでしょうけどね(笑)。この状態で煽るのはただの『嫌なやつ』になってしまいますので」

――ターゲットとしているファン層を定めているとのことですが、ツイートの内容にも工夫があるんですか?

 「効果があるのかわからないものを含めいろんなことを試しています。分かりやすいところだと、日本代表戦のツイート実況をしているところですかね。日本で最大数のサッカーファンが共有できるコンテンツですから、乗っからない手はないですよね。ツイート実況をしながら、ところどころトッテナム要素を入れていく。サブリミナル効果みたいなのですね。例えば『長友のクロスに大迫が頭で合わせてスパーズが先制!』みたいな」

――そのネタ、見たことあります(笑)。そのツイートに一斉に「スパーズじゃないぞw」ってツッコミのレスが付くところまでが様式美ですよね。他にも何かありますか?

 「ちょっと前は、AKBの総選挙の実況もしていました」

――……。一応、そのツイートの狙いを聞いてもいいですか?

 「10代から20代前半の男子の関心を引くためです。グルキュフ皇帝から学んだ通り、ライト層にこそブルーオーシャンがあるんです」

――「10代から20代前半」にこだわる理由があるのでしょうか?ライトなサッカーファンが多いからでしょうか。

 「そうですね。おっしゃる通りライト層との接点を増やして『ファンの獲得=普及』するのが理由の一つです。もう一つは、学生から社会人になって、結婚して、子供が生まれて……というライフステージの変化などで、忙しくなってスパーズから遠のく人を少しでも減らしたいからですね。『ファンの熱心度向上=深化』とでも言えばいいのでしょうか」

――確かに、仕事をして結婚もして深夜の欧州サッカーが見にくくなって、気づけばユナイテッド・サポがほぼFC東京サポになっていた……みたいな話を聞いたことがあります。海外サッカー離れを防ぎたい気持ちもわかりますが、そこでなぜ10代へのアプローチになるのでしょうか?

 「10代とか20代とか、若い頃の楽しかった記憶が強ければ強いほど、大人になってもスパーズを見続けてくれるんじゃないかなと思っているからです。若い方が感受性は豊かなので、少しのきっかけで大きな思い出になるというのもあります。20代前半の頃、アーセナルのサポーターズクラブであるアーセナル・ジャパンとのフットサル対抗戦、つまりノースロンドンダービーが開催されました。私も若かったので前日の夜、『俺はレドリー・キングなんだ。ガナーズの奴らなんてぶっ飛ばしてやる』なんて、興奮しながらベッドに入っていた強烈な記憶があります。運動会の前の日の小学生みたいに(笑)。やっぱり年長者のほうが長くサッカーを見ている分クラブのことは詳しいかもしれませんが、応援するクラブへの情熱は若い子の方が明らかに強いと思っています。10代から20代の若いファンとの接点をできるだけ増やして、何か良い刺激を与えることができれば、『深度』は増すのかなと」

選手キャリアをトッテナム一筋で過ごし、長らくキャプテンも務めたレドリー・キング。現在はトッテナムのアンバサダーとしてクラブに貢献している

なぜそこまでやり切るのか?

――ここまでお話しをうかがっていてすごく気になるのが、なんでそこまでやるんですか? 通常、14万人とやり取りしたりすることって普通できないことだと思うんですよね。そこまでやる動力源って何なんでしょうか?

 「おそらく二つあるんですが、まずは、サッカー業界への未練ですね」

――未練、ですか。

 「大学時代の就職活動では、結局、外資系金融を選んだのですが、スポーツナビ設立の手伝いをしたり、社会人になってからスパーズ・ジャパンを通じて超ワールドサッカーに出入りさせてもらったり。そして、もちろんトッテナムのクラブ運営に詳しくなったりすると、やっぱり大好きなサッカーを仕事にできたらいいな、ってあこがれはあるんです。コラム連載当時、仲良くさせてもらった超ワールドサッカーの編集長が、今ではアルビレックス新潟シンガポールCEOの是永大輔さんなんですけど」

――え、そうなんですね!

 「そうなんですよ。是永さんとは同じ歳で、いっしょにフットサルをしたり、当時は珍しかったウェブラジオでコンビを組ませてもらったり、とても仲良くさせてもらっていたんですが、今やシンガポールのトップリーグで常勝チームとなったクラブの代表になっているわけですよ。そんなキラキラしたサッカーライフをおくる是永さんを見ていると、スパーズ・ジャパンの代表をやらせてもらっているくらい大したことないんですよ」

――そんな理由があるのですね。意外です……。二つあるとおっしゃいましたが、もう一つは?

 「自分なりのトッテナムやサッカーへの愛情表現ですね。さだまさしの『恋愛症候群』という歌の詩が好きで、そこでは『求め続けるのが恋、与え続けるのが愛』だと綴られています。自分のトッテナムやサッカーへの思いは、スパーズ・ジャパンを通じて“恋”から“愛”に変わったんです。若い頃はファンとしてトッテナムに恋をして、チームの負けを嘆き、勝利を喜んでいました。スパーズ・ジャパンの団体の運営という名誉ある役割を務め、多くのファンと交流を深めていくうちに、気づけば与えたいと思うようになっている自分がいました。
今年、2人目の子宝にも恵まれたんですが、2人の子供だけではなく無償の愛をツイートに注ぎすぎてしまい、いつも妻に『子供の面倒とどっちが大事なの!』とキレられています。Twitterで若いファンに『スパーズ・ジャパンからレスがきた!』って喜んでもらっている裏で、実は妻にキレられてるスパーズ・ジャパンがいるんです」

――奥さんに怒られるというのは生々しすぎます(笑)。いずれにせよ、二つとも意外すぎる内容でした。では最後に、スパーズ・ジャパンが今後ありたい姿などあればうかがえますか?

 「今後もサポーターの普及と深化を続けていくつもりですが、Twitter上では特に若い人たちにヨーロッパのサッカーを通じて、サッカー以外のことも学んでいけるような情報発信をしていけたらなと思っています」

――サッカー以外の情報というのは?

 「ビジネスについてです。記事の翻訳を通じて、トッテナム情報をインプットし、アウトプットし続ける生活をおくっているんですが、トッテナムというのは『クラブ経営』で今の成功を手にしたクラブです。これから先進的なフットボールクラブ像を世界に提示していくことになると思います。ファンはもちろんサッカーのプレーの魅力、選手たちの魅力を楽しむことがメインになりますが、好きなサッカーを通して、そういったビジネス面のナレッジに興味がある若く将来あるファンに伝えていきたいと思っています」

――確かにサッカーという共通の趣味を通して世代を超えた交流ができるTwitterで、サッカー以外のナレッジを伝えていくのは有益かもしれませんね。

 「あとは睡眠の大切さですね」

――睡眠はちょっとわかりませんが(笑)。本日は本当にありがとうございました。

 「こちらこそ、ありがとうございました」

Photos: Getty Images

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Profile

内藤 秀明

1990年生まれ。大阪府箕面市出身。大学時代に1年間イギリスに留学し、FAコーチングライセンスを取得。現在はプレミアリーグを語るコミュニティ「プレミアパブ」代表としてイベントの企画運営や司会をしつつ、マンチェスターユナイテッド・サポーターズクラブジャパン会長としても活動。2019年1月に初の著書『ようこそ!プレミアパブ』上梓。Twitterアカウント:@nikutohide ウェブサイト:https://premierleaguepub.jp/