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今Jリーグに必要な経営人材とは?スポーツビジネスの実践知が集まる「SHC」というプラットフォーム

2026.06.02

この記事は「公益財団法人スポーツヒューマンキャピタル」の提供でお届けします。

スポーツ経営人材の育成と知恵の集積を目指す――。立ち上げから約10年で、延べ300名以上の修了生がスポーツ業界で活躍中。サッカー界にもJクラブの社長や強化責任者などを多数輩出し、経営領域における“最高の人材プラットフォーム”としての役割を果たしてきたのが「公益財団法人スポーツヒューマンキャピタル(SHC)」だ。

6月にはSHCの最上位コースであり、2026年度で19期目を迎える「SHCスポーツビジネスマスターコース」の受講者募集がスタート。進化を続ける独自のコースメソッドから、多様な人材が交わるコミュニティ、そして日本スポーツ界全体の未来を見据えたビジョンまで、SHC業務執行理事の鈴木德昭氏とマスターコース責任者の橋村将来氏にじっくり聞かせてもらった。

聞き手:浅野賀一(フットボリスタ編集長)
構成:赤荻悠(フットボリスタ編集部)
画像提供:公益財団法人スポーツヒューマンキャピタル

「次は経営者がプロになる番だ」――SHC立ち上げの背景

――まず、お二人の自己紹介からお願いします。

鈴木德昭(以下、鈴木)「私はもともと日本サッカー協会(JFA)で働いていて、ハンス・オフト監督時代の日本代表で通訳を担当したり、川淵三郎さんが強化委員長だった時期に強化副委員長を務めていました。その後はワールドカップ招致やアジアサッカー連盟(AFC)でのコンペティション業務、東京オリンピック招致などにも携わり、現在はJリーグの仕事と並行しながら、SHCに業務執行理事として関わっています」

橋村将来(以下、橋村)「『SHCスポーツビジネスマスターコース』のコース責任者を務めている橋村です。2015年の立ち上げ当初から携わって今年で12年目。運営メンバーの中では最古参です」

――そもそもSHCはどのような経緯、目的で生まれたのでしょうか?

鈴木「Jリーグが2015年4月、JリーグやJクラブの経営者をもっと育てていこうという大きな目的の下、『Jリーグ・ヒューマン・キャピタル(JHC)』という組織をリーグ内に立ち上げたのが始まりです。その後、公益財団法人として独立しましたが、関係がなくなったわけではなく、Jリーグは特別会員として現在もSHCの活動を支えています。また、Jリーグ以外にもJFAやSVリーグ(日本バレーボールトップリーグ)など、様々な団体に会員として参加いただいています。一番の使命は経営者の育成ですが、今ではより広く、スポーツ産業の未来を担う人材の育成に目を向けていて、コース修了者をスポーツ業界へ還元するために無料職業紹介事業も行っています」

――村井満さんがJリーグチェアマンに就任されたのが2014年。その頃からJリーグ全体のビジネスシフトが強まった印象があります。

鈴木「まさにその通りです。当時のJリーグでは『クラブをどう成長させていくか』が非常に大きなテーマになっていました。その中で経営というものへの意識が高まり、『クラブ経営者こそ最も重要な存在ではないか』という考え方が強くなっていった背景があります」

橋村「村井さんがおっしゃっていたのが『選手がプロになり、審判がプロになった。次は経営者がプロになる番だ』という言葉です。もちろん当時の経営者がプロではないという意味ではなく、クラブビジネスを次のステージへと進めるためには、経営の力が非常に大きなインパクトを持つのではないか――そんな問題意識がありました」

――現在、SHCには「SHCスポーツビジネスマスターコース」「SHCスポーツビジネスベーシックコース」「SHCスポーティングダイレクターコース」「スポーツビジネスグローバルコース」という4つのコースがありますが、当初はどんな形だったのでしょうか?

橋村「当初はJリーグと立命館大学との共同開催で、『JHC教育・研修コース』という名称でスタートしました。1年間のプログラムで、上期はスポーツビジネスのアカデミックな部分を立命館大学が担当し、下期のJリーグ講座では川淵さんをはじめ、スポーツ業界の経営者に登壇いただいていました。講義だけではなく、グループワークやディスカッションを重視していて、今のSHCにも通じるスタイルですね。コースが増え始めたのはここ3、4年のことです」

鈴木「その『JHC教育・研修コース』が『SHCスポーツビジネスマスターコース』の原型です。これを継続しながら、4年前にスポーツ組織経営の基礎知識習得に軸足を置いた『SHCスポーツビジネスベーシックコース』を、3年前に強化部門に特化した『SHCスポーティングダイレクターコース』を新設しました。さらに昨年、英語特化型のプログラムを立ち上げ、今年からそれを発展させる形で『スポーツビジネスグローバルコース』として、4つの柱で展開しています。

 この他にも、JFAの47都道府県サッカー協会の専務理事・事務局長向けのマネジメントコース、SVリーグやJFA加盟団体向けの研修会など、各会員団体や協力パートナーのニーズに合わせた個別プログラムも提供しています」

“有名人のスピーチ”より“現場のリアル”。SHC独自の実践型プログラム

――以前に「SHCスポーティングダイレクターコース」の講座を見学した際、Jクラブの強化担当者が今まさに現場で直面している課題をかなりざっくばらんに話されていて驚きました。ああいった実務的なディスカッションは、どのコースにも共通しているのでしょうか?

鈴木「コースによって内容は異なりますが、基本となるメソッドは共通しています。まず題材があって、受講者は事前課題に取り組み、自分なりの考えを持って講義に参加する。そして講義でインプットを受けた後、ディスカッションを行い、自分の考えをアウトプットする。最後に振り返りシートで内省する。このリフレクションのサイクルが骨格になっています。

 もう一つ特徴的なのは、有名人のスピーチだけに終始しないことです。それよりもJクラブの社長や強化責任者、海外クラブの経営者など、実際に経営に関わる立場で意思決定をしている方々に来ていただき、現場のリアルを共有してもらうスタイルを大切にしています」

SHCコースメソッド

――具体的にはどのようなテーマを扱うのでしょうか?

鈴木「例えばマスターコースでは、サッカーに限らずラグビーなど他競技も題材にし、クラブが実際に抱える課題について議論します。数回にわたるセッションを経て、最終的にアウトプットをまとめていく形ですね。また、JリーグとSHCが共同で制作している『Jリーグ クラブ経営ガイド』をベースに、そこで分析されているテーマを掘り下げていくこともあります。

 昨年度は横浜F・マリノスを題材に、社長以下、各部門のトップに来ていただき、ファンエンゲージメント、強化、アカデミー、商品化、パートナーシップといった領域を一つひとつインプットした上で、受講者が5名程度のグループごとにクラブの『中期経営計画』を策定しました。過去には清水エスパルス、ジェフユナイテッド市原・千葉、浦和レッズ、名古屋グランパス、川崎フロンターレ、セレッソ大阪、サンフレッチェ広島なども題材にしています。

 スポーティングダイレクターコースでは、レギュレーションやSDの役割などについて、毎回かなり具体的なディスカッションを行っています。グローバルコースでは、FIFA、UEFA、AFCなどの実務責任者を招き、グローバルスポーツビジネスの最前線を学びます。ベーシックコースでは、この4月〜5月に開催した今年度は、いずれもSHCの修了生であるガンバ大阪の水谷尚人社長、ギラヴァンツ北九州の石田真一社長、そしてアビスパ福岡の西野努社長などに登壇いただき、現場のリアルを語ってもらいました。これらに加えて『クラブ経営ガイド』にある原理原則を軸にしながら議論を深めていく、といったイメージです」

――各コースの開催期間や頻度は?

鈴木「マスターコースが最も長くて約8カ月間。スポーティングダイレクターコースが約4カ月で、ベーシックコースとグローバルコースはそれぞれ2カ月ほどです。開催ペースはスポーティングダイレクターコースのみ2週間に1回で、他は週1回。平日夜のオンライン講座に加え、土日にリアルとオンラインを組み合わせたセッションを行うこともあります」

石を投げれば修了生に当たる!?拡大するSHCコミュニティ

――SHC創設から10年以上が経ち、どのような変化を感じていますか?

橋村「修了生から経営者や経営幹部が続々と生まれていることはもちろん、最近の傾向として、Jクラブが管理職研修の位置付けで人材を送り込んでくれるケースが増えています。その結果、各クラブ内部に経営的視座を持つ職員層が着実に育ってきているという実感がありますね」

鈴木「現在300名以上の修了生がスポーツ業界で活躍しているのですが、そのうち約200名はJクラブに所属していて、今では約40クラブが継続的に職員を送り込んでくださっています。将来的にクラブの中核を担う人材を育てる場として、SHCを活用いただいている感覚がありますね。

 また、スポーツ界の外側にも変化が見られます。最近は一般企業の部長クラスやスポンサー企業、コンサルティング会社などから、スポーツに関わりたいという方々の参加が増えてきました。スポーツを外側から支え、理解してくれる人材が増えることは、スポーツ界全体の底上げにつながりますし、そういう環境が少しずつ整ってきているのではないかと思っています」

2026年3月時点で、SHC修了生のスポーツ業界への輩出・転出実績は延べ199名(コース参加者680名)。SHC受講時点でスポーツ業界で就業していた人も含め、現在305名がスポーツ業界で活躍している

――Jリーグ側とJクラブ側のスタッフ、さらには外側の方々が同じ場所で学び、活発なコミュニケーションが生まれていたのが印象的でした。

鈴木「例えばマスターコースでは受講者40名のうち、10〜15名がJリーグ・Jクラブ関係者で、10名ほどが他のスポーツ業界、残り20名ほどが外部人材というバランスをイメージしています。グローバルコースにはアジアをはじめ、海外からの参加も増えていますね。意図的に多様なバックグラウンドを持つ人材が混ざるよう設計しています」

――グローバルコースには海外の方も参加されているのですね。

鈴木「今年度は26名中、11名が海外からでした。一般募集もしていますし、AFCのJリーグ提携リーグやイングランド、さらに今回ならウガンダのプレミアリーグCEOなど、幅広い国と地域から参加いただいています」

――フットボリスタにご登場いただいている出島フットボールの飯塚晃央さん(オランダ執行責任者)や、横浜FCの松本雄一さん(MCO事業部長)もSHC出身ですが、お話を聞くと修了生同士のネットワークも強いそうですね。

鈴木「2026年3月現在で、アルムナイ(修了生)は約700名になりました。コース修了後も学びを継続できる機会を提供し、期やコースを超えたコミュニティ活動を充実させています。修了生全員が参加できる勉強会が『SHC Café』。例えばオリンピック直後に現場で働いた方を招いたり、マルチクラブ・オーナーシップの当事者に話してもらったりと、様々なテーマで随時開催しています。また、指定書籍を読んで感想を語り合う読書会や、Jリーグや他競技の試合を現地で楽しむ観戦会なども企画しています。そして年に1回、リアルの場で150〜200名が集まるのが『Home Coming Day』。修了生同士がつながりを作る機会として大切な場になっています」

橋村「最近はこちらが主導しなくても、修了生同士で自然発生的に集まるようになってきました。先日も2期の修了生たちが会を開き、この10年どんなことをしていたかを語り合っていましたね。5年、10年と経っても関係性が続いているのは素晴らしいことですし、このアルムナイの強さがSHCの大きな特徴になってきたなと感じています」

鈴木「アルムナイが700名いる一方で、SHCのコアスタッフは8名ほどしかいません。しかも全員がフルタイムではなく、本業を持ちながらSHCの仕事もしている小さな組織です。それを昨年から、アルムナイも含めた“大きな組織”として動かしていこうという方向にシフトしていまして。ベーシックコースの運営補助、マスターコースのグループワークTA(ティーチング・アシスタント)、『クラブ経営ガイド』の経営分析チーム、47都道府県サッカー協会の中期経営計画フォローアップチームなど、複数のプロジェクトに延べ30名ほどが参加してくれています」

――キャリアサポートもかなり手厚い印象があります

鈴木「無料職業紹介を行っている関係で、修了生一人ひとりのデータベースがあります。スポーツ界から求人が出れば共有しますし、転職を考えている修了生が相談に来てくれたり、キャリア面談をすることもあります。700名全員とは言えませんが、今それぞれが何を考えているかをある程度把握できているので、このプロジェクトならこの人が向いているかなという形でマッチングもできるようになってきています」

――実際に外側からスポーツ業界へ転職する方も多いのでしょうか

鈴木「先述のように約300名がスポーツ業界で働いていますが、外から参加している残りの約400名のうち、200名程度はスポーツ業界に関わりたいという意思を持っています」

橋村「例えばギラヴァンツ北九州の石田社長はもともと総合商社の出身ですし、同じく修了生であるAC長野パルセイロの澁谷泰宏社長も富士ゼロックス長野で社長を務めていた方です。今では、スポーツ業界で誰か1人を介せばSHCの修了生に行き着く、というくらいのネットワークになってきましたね。しかも競技を問わず広がっています。

 特に最近うれしいのは、修了生の中から社長になる人が増えてきたこと。経営を志してSHCで学んだ方々が、実際にそのポジションへ進み始めているのは非常に大きな成果です。また他にも、Jリーグ幹部やFIFAスタッフ、代理人、スポーツを側面から支える事業会社など、本当に多様なキャリアパスが生まれています」

鈴木「新たなケースとしては、今年度はスポーツ庁からも2名がベーシックコースに参加しています。スポーツ庁や経済産業省とも連携しながら、日本のスポーツ組織経営をさらに発展させていけたらと思っています」

「マスターコース19期」が描く次世代スポーツ経営人材

――6月から募集が始まった「SHCスポーツビジネスマスターコース19期」について、特徴や魅力を教えてください。

橋村「最大の価値は、やはり人のつながりだと思います。様々なバックグラウンドを持つ受講者が、約8カ月間をともに過ごしながら関係性を築いていく。それが一生続くネットワークやコミュニティになっていく。この構図は今後も変わらず大切にしていきたいですね。

 今期の特徴は大きく2つ。1つは、授業構成を4つのカテゴリーに整理したことです。『経営者としての意思決定を学ぶ授業』『Jリーグビジネスを学ぶ授業』『個人ワーク(ゼミナール形式)で課題に向き合う授業』『クラブを対象にしたグループワーク』という4分類によって、スポーツ経営者として必要な要素を体系的に積み上げられるコース設計にしています。

 もう1つは、新しいトライアルです。今期は北海道コンサドーレ札幌をグループワークのテーマクラブとして扱いますが、特別枠を設けることにしました。札幌や北海道にゆかりのある方、コンサドーレに思い入れのある方を最大8名ほど募集し、『プレゼンテーション参加者』として各グループワークに入っていただく試みです。土地の文化や地域性を知る人が加わることでグループワークの質が高まりますし、コンサドーレさんにとっても採用・協業につながる新たな人材発掘という形で価値を還元できればと思っています」

――新しく力を入れているテーマはありますか?

橋村「あらためて重要だと感じているのが『人と組織』の領域です。スポーツクラブには多様なバックグラウンドを持つ人が集まる特性上、組織マネジメントや人材育成が課題になるケースも少なくありません。そのため、経営人事の授業を設けています。ヤフーで人事統括取締役を務めていたSHC代表理事の本間浩輔をはじめ、スポーツ業界以外の人事責任者にも登壇いただき、スポーツと人事の両面から学びを提供できればと考えています」

――サッカー界、スポーツ界の外から学ぶことも重視しているのですね。

橋村「Jクラブの事業規模は100億円前後で、世の中的には中小企業に近い規模感です。そう考えると組織作り、人材育成、経営者の意思決定など、一般企業と共通する課題も非常に多い。だからこそ、スポーツ界の外から学ぶことは非常に重要だと考えています。その一環として、今期のマスターコースではIGPIグループの冨山和彦会長にトップスピーチをお願いしています。日本を代表する経済人の一人であり、ローカルビジネスに知見が深い方なので、スポーツクラブ経営に必要な視点を学べる機会になると思っています」

鈴木「もう一つ、私たちらしい特色として、サッカークラブの経営者は『選手を擁する経営者』だという考えがあります。選手のキャリアにどう向き合うのか、クラブが選手をどう捉えるのか――そうしたテーマについてもコース内でじっくり学ぶ時間を設けています。

 また、現役選手や引退直後の選手が参加することもあります。主にベーシックコースで、クラブ職員として働き始める前にビジネスの基礎を身につけようという動機で来てくれる方が毎年2、3名います。選手の目線を持った人材を育てていくことも、私たちの特徴の一つです」

――近年はJクラブの収益源として、移籍金ビジネスにも注目が集まっていますね。

鈴木「最近のベーシックコースでも、世界との比較をテーマにした回で、選手の移籍金を高めるには何が必要か、リーグやクラブが取るべき施策を徹底的に議論しました。JリーグやJクラブにとっても、SHC受講者のアウトプットが有益なヒントになっています」

――スタジアムビジネスやスポンサー収入などについてもカバーされているのでしょうか?

鈴木「『クラブ経営ガイド』ではクラブ経営を6つの領域に分けています。『スタジアム』『フットボールビジネス』『スポンサービジネス』『ファン・サポーターのエンゲージメント』『社会連携・サステナビリティ』『経営基盤』で、マスターコースでは複数の領域を組み合わせて議論することもありますし、各領域を単なる理論ではなく、実例ベースで深掘りしていきます」

――『クラブ経営ガイド』が教科書になっているのですね。

鈴木「JリーグとSHCが連携して1年ごとにアップデートしています。各クラブの財務情報や組織規模、Jリーグの戦略は毎年変化するので、それを反映しながら先進事例も入れ替えて蓄積していく形です」

左から橋村将来氏、鈴木德昭氏

グローバル化するスポーツ界へ――SHCが見据える次の10

――今期のマスターコースにはどんな人に参加してほしいですか

橋村「年齢も経験も問いません。若い方でも、経験豊富な方でも、それぞれの形で経営を志す強い思いがある方に来ていただきたいですね。逆に言えば、その意志がないと少し厳しいかもしれません。本気でスポーツ経営に向き合いたいという思いを持つ人は、コースを通じて大きく成長していく印象があります」

鈴木「私たちは『学ぶ姿勢』を非常に重視しています。人生を通じて学び続けること、教えることも学びだと考えること。その姿勢に共感できる方にぜひ来てほしいなと思っています。代表理事の本間がよく言うのですが、コースの質を大きく左右するのは、講義内容や講師の質ではなく、受講者の質だと。経営を真剣に考える人が集まれば、ディスカッションの内容、そしてコース自体の価値が高まるという考え方を大切にしています」

――今後、SHCはどのような形でサッカー界、スポーツ界に貢献していきたいですか?

橋村「グローバル化の流れは避けられません。グローバルコース立ち上げの背景にも、そうした問題意識がありました。クロスボーダーで事業を組み立てられる人材、世界基準でスポーツビジネスを考えられる人材が、日本でもますます必要になっていく。そのような経営人材を育てる環境をいかに提供できるか――それが我々の課題だと思っています」

鈴木「私は大きく2つ考えています。1つは、Jリーグが掲げる『欧州5大リーグに10年以内に追いつく』という目標に向けて、グローバルな視点を持ち、日本のスポーツ界を牽引できる経営者を育てること。世界を目指すためのネットワークやキャリアを後押しすることが大切です。

 もう1つは、SHCで積み上げてきた知見をサッカー以外の競技にも横展開していくこと。『クラブ経営ガイド』はサッカーをベースにしていますが、スポンサーシップ、ファン集客、グッズ販売、地域連携といったビジネスの構造は共通していますし、他競技にも応用できる部分は非常に多い。日本のスポーツ界をもっともっと盛り上げていくために、他の競技団体とも連携しながら、SHCがスポーツ界全体を支える人材育成のプラットフォームとして、底上げに貢献していければと思っています」

SHCスポーツビジネスマスターコース19期コース概要

2026年度の「SHCスポーツビジネスマスターコース」は6月1日より募集開始!
詳細・応募はSHC公式サイトへ!
https://shc-japan.or.jp

コース
SHCスポーツビジネスマスターコース19期

目的
●経営者・幹部人材として必要となる知見や思考力・判断基準を養い、プロスポーツクラブの経営における意思決定の基軸を獲得する
●一生涯続く、スポーツ人材ネットワークの提供と交流

対象者
●スポーツビジネスに限らず、これまでのビジネス経験を基盤に、プロスポーツクラブの経営やマネジメントに本格的に向き合いたいと考える方(目安として、職業経験2年以上の社会人)
●将来的にクラブ経営に関わる立場を志向し、意思決定の視点を高めたい方

開催時期
2026年8月8日(土)~2027年3月25日(木)
※予定

開催形態
オンライン:Zoom
対面:講義会場
※一部、東京および北海道での対面(ハイブリッド)開催

講義/日数
全36日
原則月曜日20時~ 一部土日の日中開催
※予定

コーステーマ
特定のプロスポーツクラブを題材に、クラブ経営の意思決定をリアルな文脈で深掘りし、経営の実態と課題を多面的に捉える

コース設計
●クラブ社長・各領域責任者等による講話を起点とした討議
●グループワーク・プレゼンテーションによる実践的検討
●ゼミナール形式での個人課題レポート作成
●「Jリーグクラブ経営ガイド」を活用した網羅的な経営知見の体系化
●リーダーシップ、経営人事戦略、キャリア
※別途講義外でのフィールドワークや補講等の可能性あり

費用
550,000円(消費税込)
※講義にて使用する教材及び管理システム費等含む
※交通費は自己負担となります

人数
40名程度

キャリアサポート
あり

募集範囲
一般公募、他

募集期間
2026年6月1日(月)~6月21日(日)

応募方法
SHC公式サイト(https://shc-japan.or.jp/course/master/)内のフォームに入力

※コース内容は2026年6月1日時点のものです。内容は変更される場合があります。予めご了承ください。

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