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最新メンバーでの日本代表の戦い方はいかに? カギを握る前線のタレントたち

2022.11.17

この記事は『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』の提供でお届けします。

9月の親善試合では、それまでとシステムを変更し新たな姿を見せた日本代表。最新メンバーの顔ぶれから予想される戦い方を分析するとともに、特に試合展開に応じて変わるであろう攻撃面で重要な役割を担う前線の選手たちの起用法と戦い方について展望する。

スピード系アタッカーを必要とする戦い方

 最新のメンバーで日本代表はどのようにプレーするのか。それは欧州遠征のアメリカ戦で示唆されていたと思う。

 得点に関しては、なるべく高い場所でボールを奪ってショートカウンターを仕掛ける。これが一番の狙いだろう。ボール奪取からのカウンターは相手の守備が整っていないので、崩す手間が省ける。相手の守備ブロックの攻略に課題のある日本だが、それを攻撃というより守備で解決しようとしているわけだ。

 とはいえ強豪を向こうに回せば、日本の劣勢が予想される。自陣から丁寧にパスを繋ぎながら相手を押し込み、そこで失ってもハイプレスを仕掛けて早期奪回を図るという王道型のプレースタイルの相手に対して日本がハイプレスでボールを奪えるのかというと、かなり疑問だ。特に、世界最高レベルのビルドアップ能力を有する相手ともなれば、深追いすればプレスを外されて逆にカウンターを食らいかねない。そこで、日本の守備の狙いは敵陣でのボール奪取というより「なるべく高い位置」という狙い方になる。

 これはフィールドのどこかではなく、なるべく相手のDFラインに近い位置という意味だ。ハーフウェイライン付近のミドルゾーンからのプレスが日本のメインの守り方になる以上、敵陣深い場所で奪うのは難しい。しかし、相手のDFラインの近くであれば、そこが日本の自陣であってもカウンターのチャンスはある。

 先に挙げたような王道型のチームは攻撃時のDFラインの位置は高く、言い方を変えれば日本がうまく奪えても攻撃開始地点はフィールドの真ん中あたりになる。ライン裏のスペースがたっぷりあるかわりに、そこを相手より速く使えるスピードが必要になる。

 選考されたFWはスピード系が多い。前田大然、浅野琢磨の速さは知られているし、伊東純也のスピードも大きな武器である。相馬勇紀、三笘薫も速いアタッカーだ。高い位置でボールを奪うための献身的な守備力、そして奪った後のスピード。この2点を重視した人選と言える。

抜群のスピードを誇る前田。その脚力は攻撃はもちろん、前線からの激しいチェイシングでも相手の脅威となる

ターゲットマンの増員

 プレスとカウンターがメインとなりそうな日本だが、もちろんそれだけがすべてではない。強豪相手にはボールを持たれる時間が長くなり、ミドルプレスでは食い止められず撤退することも多くなると想定できる。そうなるとボール奪取地点は自陣ゴールに近くなり、カウンターアタックは仕掛けにくくなる。前田、浅野、伊東にはスプリント能力があるが、長い距離の競走はむしろ相手の方に分がある。

 押し込まれた場合は、とにかく自陣でボールを失わないことが重要だ。ここで簡単に失うようなら、波状攻撃を受けて守備がもたなくなる。逆に、自陣でボールを失うことがなければ、日本の守備陣はある程度相手の攻撃に持ちこたえることはできるだろう。

 自陣でのロストは何としても回避したい。しかし、だからといって苦し紛れのロングボールを蹴り返すだけでは余計に守勢に追い込まれるだけだ。守備ブロックが低くなった時のビルドアップでは、前線でボールを収めて味方が押し上げるまでの時間を稼げるプレーヤーが欲しい。当初、ターゲットマンは上田綺世しかいなかったが、DF中山雄太の負傷離脱によって新たに町野修斗が招集されている。最初の選考で大迫勇也を外していたにもかかわらず町野を招集したのは意外だった。ただ、押し込まれる展開を考えるとポストプレーヤーが必要という事情は理解できる。

ターゲットマンとしては1番手と見られる上田(36番)。今季加入したサークル・ブルッヘでリーグ戦6ゴールと結果を残している

崩しの切り札

 一方で、格上以外の相手であれば日本がある程度ボールを支配する展開になるだろう。しかし、その時に相手の守備ブロックを崩すことが苦手である。

 押し込めているのでハイプレスで奪うという手はあるが、まずは崩して得点することを考えるのが筋だろう。

 切り札となるのはサイドからのドリブル突破だ。右の伊東、左の三笘薫に期待が懸かる。特に三笘は相手が引き切った状態でも打ち破れる個人技があり、そのスーパーなドリブルは何度もチームに得点とチャンスをもたらしてきた。相馬は三笘とは違うタイプのドリブラーなので、相手によって使い分けても面白いかもしれない。

ブライトンで好パフォーマンスを披露している三笘。単独で相手を切り裂くドリブルは今や日本の武器だ

 パスワークでの崩しの中心となるのは鎌田大地と久保建英だろう。ショートカウンターでのバサーあるいはフィニッシャーとしての能力も高いが、相手に引かれた時にどう崩すかのアイディアを持っている2人である。鎌田と久保はタイプが違うけれども、パスワークによって相手を動かして隙を作るのが巧いという点は共通している。

 ブンデスリーガで活躍している鎌田はフィジカルコンタクトにも強く、意表を突くプレーや正確なパスで最も頼りになる存在と言える。小さな綻びからフィニッシュへ結びつけていくアイディアは独特で、周囲との意図があってくれば崩しの中心になれるかもしれない。

ブンデスリーガで早くも自身最多となる7ゴールをマーク。充実一途の鎌田に懸かる期待は大きい

 久保は東京五輪でコンビを組んだ堂安律と相性がいい。U-20時代から2人のコンビネーションは魅力的だった。狭いところへ入って行って、2人の阿吽のパスワークで複数の相手をまとめて突破することを狙っている。互いに縦パスを入れたら、自分のパスを追うように距離を近づけるのが特徴で、これをされると相手は必ずDF同士の距離を詰める。すると縮まった「門」の左右ががら空きになるというのが基本的なメカニズムである。門が閉じられなければ、俊敏な久保と堂安が間をすり抜けていく。途中で奪われるとカウンターを食らいやすい攻撃方法ではあるが、リスクを負ってでも得点がほしい場面では、2人のコンビネーションに賭けてみる手はあるだろう。

リーガで3位と躍動するソシエダで確固たる地位を築いた久保。卓越したスキルを生かし、得点機を演出できる存在だ

カギを握る選手交代

 個性の異なるアタッカーをそろえた日本は、時間帯や状況に応じて交代を行うはずだ。消耗を避ける意味でも強度を保つうえでも、60分前後でアタッカーを交代させていくだろう。

 前半はミドルプレスの強度もあるはずなので、前線からの追い込みとカウンター時のスピードの両面で前田か浅野を先発させるだろう。その後はスコアと状況次第だ。

 同点ならばカーレースのタイヤ交換のようにスピード系FWの入れ替え、守備強度を維持するための2列目の交代を行う。リードされていて、相手がある程度引いて構えているなら三笘や相馬を投入してドリブル突破を狙う。日本がリードしているか、押し込まれる状況ならば上田、町野のポストプレーヤーを入れて立て直しを図る。

 いずれにしても、90分間でアタッカーを代えないということはまずない。5人交代が導入されたこともあり、日本に限らず選手交代は重要なポイントになるはずだ。

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日本サッカー史に新たな歴史を刻むことが期待される日本代表。最新メンバーを中心とした選手17人が、大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム「プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド」(サカつくRTW)に登場!

「遠藤航」「原口元気」「久保建英」「守田英正」「伊東純也」「鎌田大地」「三笘薫」「堂安律」「前田大然」「町野修斗」「冨安健洋」「酒井宏樹」「中山雄太」「吉田麻也」「伊藤洋輝」「権田修一」「シュミット・ダニエル」らが、得意戦術「カウンター」、新バージョンで登場する“日本代表LEVEL MAX SCOUT”を開催! なお、今回のスカウトでは★5選手が「レベルMAX(Lv.50)/覚醒2段階達成/各スキル・各能力UP Lv.2達成」で登場する。

※登場選手選出基準:2022年9月23日アメリカ戦出場メンバー
※★4、★3選手は初期状態で登場する

加えて、新バージョン日本代表選手が登場する10連スカウトを期間中、1日1回限定で無料で引くことができる“日本代表FREE SCOUT”をはじめ、期間中ログインするとエンブレム&ユニフォームセットが手に入る“日本代表ログインボーナス”、世界大会開催を記念したログインボーナスや経験値、新規登録&復帰ユーザー向け特典が盛りだくさんの“【世界大会開催記念!】もりもりキャンペーン”など、豪華企画が目白押し!

すでにゲームをプレイ中の方はもちろん、「サカつく」未経験の方もこの機会にぜひゲームにトライして、語り継がれるレジェンドたちの魅力を感じてほしい。

<商品情報>

商品名 :プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド
ジャンル:スポーツ育成シミュレーションゲーム
配信機種:iOS / Android
価 格 :基本無料(一部アイテム課金あり)
メーカー:セガ

さらに詳しい情報を知りたい方は公式HPへアクセス!
http://sakatsuku-rtw.sega.com/

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Photos: Getty Images

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サカつくRTW日本代表

Profile

西部 謙司

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテV サッカーの解釈を変える最先端の戦術用語』(小社刊)が発売中。

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