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久保裕也と古橋亨梧に感じた確信。徳島ヴォルティス・高本詞史スカウトインタビュー(後編)

2022.07.05

他クラブが驚くようなタレントの発掘。若手の積極的な海外移籍。徳島ヴォルティスの選手育成にまつわる戦略が、小さくない注目を集めている。そして、2020年には熟練のサッカーマンがその輪の中に加わった。高本詞史。京都サンガF.C.でアカデミーの基礎を築き、FC岐阜では古橋亨梧を一本釣りした敏腕スカウトは、なぜ徳島の地を次の仕事場に選んだのか。

後編では指導者や強化の道へ足を踏み入れたきっかけや、久保裕也と古橋のように世界へ羽ばたいた若き才能との思い出も振り返ってもらう。

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セカンドキャリアは京都サンガF.C.から始まった


――高本さんはそもそも現役時代から、こういう若い選手たちに関わっていくイメージは持ってらっしゃったんですか?

 「持っていないですね。自分が現役を引退して、こうやってサッカー界で仕事をするとは思っていなかったです。僕らの頃は一番バブルだった時代で、当時は就職も証券会社や銀行が花でしたし、体育会系の方が成功している人が多かったので、大学卒業後はサッカーをやめて、一般的な就職をしようとは考えていましたけど、いろいろ声をかけてはもらっていたので、流れるままに生きています(笑)。大学も福岡大に行けて、そこから東芝に声がかかったから行ったり、そのあとはプロから声がかかったから行ったりで……。

 当時の京都パープルサンガで現役を引退したんですけど、まだスタッフも全然いない状態だったので、そのままクラブに残って指導者やスタッフをやるという選択肢は、おかげさまであったんです。今から考えると、あまり指導者をやりたいという感じはなかったですね。サッカーに関わりたいとは思っていたので、『とりあえず残れるからいいか』ぐらいしか考えていなかったです」


――指導者のスタートは京都でジュニアの指導をされていますが、このことは今のご自身にどういう影響をもたらしていますか?
……

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FC岐阜久保裕也京都サンガ古橋亨梧徳島ヴォルティス高本詞史

Profile

土屋 雅史

1979年8月18日生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社。学生時代からヘビーな視聴者だった「Foot!」ではAD、ディレクター、プロデューサーとすべてを経験。2021年からフリーランスとして活動中。昔は現場、TV中継含めて年間1000試合ぐらい見ていたこともありました。サッカー大好き!