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「日本のカメレオン」森岡亮太の驚くべき変身。「絶滅危惧種の10番」から「多機能MF」へ

2021.11.12

ベルギーリーグの「日本人ブーム」を作った一人が、現在シャルルロワでプレーする森岡亮太だ。ベフェレンでは「絶滅危惧種の10番」と呼ばれたファンタジスタは、今や2列目、インサイドハーフ、ボランチまでこなす多機能MFとして、リーグ全選手の平均採点ランキング6位と確固たる評価を得ている。[4-3-3]を採用する日本代表のラストピースになるべく、「日本のカメレオン」は虎視眈々とチャンスを狙っている。

 11月6日のユニオンシャルルロワは、首位を走るホームチームが4-0で快勝した。前節までシャルルロワは3連勝と好調だっただけに、まさかの大敗だった。

 タイムアップの笛が鳴った後、シャルルロワのMF森岡亮太がしばらくピッチの上で呆然と立ちつくしていたのも無理はない。しかし、ユニオンの左ウイングバック、三笘薫が「ありがとうございました」と試合後の挨拶に来ると、またたく間に森岡の表情に生気が蘇った。

 三笘によると、この時、森岡は「ユニオン、強いね」と声をかけたのだという。

 「そうですね」と言って、森岡は続けた。「今シーズン、『完敗だ』という試合は初めてじゃないですか」

「スペシャリスト・タックラー」「リーグ随一のボール回収力」という称賛

 今季の森岡は主に攻撃的MFとしてプレーしているが、ユニオン戦ではセントラルMFのポジションでスタートし、後半に入ってから位置を上げてプレーした。相手のファウルを誘う中央突破のドリブル、左ハーフスペースを突いてからのクロス、決定機を創出する一歩手前のパスといった攻撃面での良さに加え、守備面での貢献も見逃せない。50分、ユニオンの右SBニーウコープを強烈なスタンディングタックルで止めたシーンでは、現地TV局の実況がこう叫んだ。

 「またしても森岡! 『スペシャリスト・タックラー』です」

 試合の流れの中で、実況はこうも語っている。

 「森岡は昨季に引き続き、今季もリーグ随一のボール回収力を見せてます。そして、アシストの多さも見逃せません」

 この試合では、森岡と三笘のマッチアップが何度かあった。その一つが60分、三笘がドリブルでシャルルロワ守備網を切り裂き、CFウンダフにラストパスを出そうとしたシーンだった。この時、自陣バイタルエリアで守備をしていた森岡は、三笘を誘うようにパスコースを開け、読み通りにインターセプトした。

ベルギーリーグ第14節、ユニオン対シャルルロワのハイライト動画

一体、森岡の最適ポジションはどこなのか?

 最近の試合を見ると、森岡は攻撃時はフリーロール、守備時はストライカーのニコルソンと最前線で2トップのように横並びになっていた。今季、シャルルロワにおける森岡のポジションはどこなのだろうか?

 「全体でいうとインサイドハーフの方が多い。でも、トップ下に行ったり、ボランチに行ったり、試合によって変わってます」

 そんな森岡のことを、現地の専門誌『スポルト・フットボールマガジン』8月4日号は「日本のカメレオン」と紹介した。プレーメイカー、シャドーストライカー、リンクマン、セントラルMFとフィールドの中央部で、森岡は変幻自在に姿を変えるのだ。

 私はしばしば「森岡にとって最適なポジションはどこなのだろうか…?」と考え込むことがある。今回、本人に、そのことを尋ねてみた。……

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シャルルロワ森岡亮太

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中田 徹

メキシコW杯のブラジル対フランスを超える試合を見たい、ボンボネーラの興奮を超える現場へ行きたい……。その気持ちが観戦、取材のモチベーション。どんな試合でも楽しそうにサッカーを見るオランダ人の姿に啓発され、中小クラブの取材にも力を注いでいる。

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