SPECIAL

「無茶振りバックパス」を強いられた理由は? サウジアラビア対日本分析

2021.10.10

ホームでオマーン代表に屈し厳しいスタートとなった9月の2連戦から1カ月、敵地での難敵サウジアラビア代表戦に臨んだ日本代表は0-1で敗戦。予選突破へ向け窮地に立たされることとなってしまった。この試合のピッチ上で何が起こっていたのか、らいかーると氏が分析する。

鎌田大地と柴崎岳の憂鬱

 日本の基本配置は[4-2-3-1]。トップ下に配置された鎌田大地は、この試合で複雑な役割を担っていた可能性が高い。ボール保持、非保持において、鎌田はトップ下とインサイドハーフの役割を旅しているように見えた。この移動のトリガーが非常に見えにくかったことは、森保一監督のチームを象徴する現象だったのかもしれない。

 セントラルハーフに配置された柴崎岳は、セントラルハーフとインサイドハーフを行ったり来たりしているようだった。こちらのトリガーももちろん不明だ。大切なことは、全員がチームとしてどの配置でプレーしているかを認識していることだろう。3センターのつもりでプレーしていたら、他の選手は2センターのつもりでプレーしていましたという差異は、可変式のチームにおいて日常的に起きている。そして、相手へ与える隙となっている。ゆえにトリガーが必要なのだが、トリガーがないことで相手も混乱するメリットが存在することもまた事実だ。……

残り:5,635文字/全文:6,180文字
この記事は会員のみお読みいただけます

会員登録はこちら

プレミア会員 3つの特典

雑誌最新号が届く

会員限定記事が読める

会員限定動画が観られる

「footballista」最新号

フットボリスタ 2021年11月号 Issue087

【特集Ⅰ】 シティ・グループ、RBグループに続く新勢力が続々と…「派閥化」するフットボールの世界 /【特集Ⅱ】 All or Nothing ~アーセナル沼へようこそ~

10日間無料キャンペーン実施中

TAG

レビュー日本代表柴崎岳鎌田大地

Profile

らいかーると

昭和生まれ平成育ち。サッカー指導者にもかかわらず、様々な媒体で記事を寄稿するようになってしまった。ただ、書くことは非常に勉強になるので、他の指導者も参加してくれないかなと心のどこかで願っている。好きなバンドは、マンチェスター出身のNew Order。 著書に『アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます』