SPECIAL

東京五輪を満喫するU-24ブラジル代表。ピッチ外でも示す熱い思い

2021.08.03

東京五輪に参加しているU-24ブラジル代表は、グループステージ、準々決勝と盤石の戦いを披露して勝ち上がり、準決勝ではメキシコと戦う。バブル方式でストレスの溜まりやすい環境ではあるが、アンドレ・ジャルジーニ監督の下、選手たちは地に足をつけつつ、五輪を、そして日本での生活を存分に楽しんでいるようだ。

 東京五輪に出場しているU-24ブラジル代表は、グループステージを2勝1分(ドイツ戦○4-2、コートジボワール戦△0-0、サウジアラビア戦○3-1)で突破し、準々決勝ではエジプトに1-0で勝利。準決勝メキシコ戦を目前に控えている。

 日本に入る前、日頃から陽気で、チームのムードメーカーにもなっているマテウス・クーニャに、感染予防のためのバブル方式に関して、そのストレス対策を聞いた。

 「過去の大会とはもちろん違うだろうけど、オリンピックでプレーするという夢は同じこと。僕らはクラブでバブル方式も経験してきている。それに、ここにいる選手たちは、自分自身がチームの中で重要な存在であることをわかっている。最も大切なのは、五輪を可能な限り良いものにするために、ピッチの中で良い準備をすることだ」

 クーニャは選手たちの夢と意気込みをそう語っており、「ピッチの外のことは後で考えればいい」と、周囲が思うほど不安視していない様子だった。

日本に対して好印象

 ブラジルとセルビアで行われた準備合宿期間こそピッチ内での話題に集中していたが、日本入りした頃から、ブラジルサッカー連盟や選手たち自身から、SNSなどによって日々の様子が発進されるようになった。

 ブルーノ・ギマラエンス(リヨン)は、2019年、アトレチコ・パラナエンセに所属していた時代に、コパ・スダメリカーナ優勝チームとして、Jリーグカップ優勝の湘南ベルマーレと対戦するために来日したことがある。……

残り:2,079文字/全文:2,847文字 この記事の続きは
footballista MEMBERSHIP
に会員登録すると
お読みいただけます

TAG

アンドレ・ジャルジーニダニエウ・アウベスブルーノ・ギマラエンスリシャーリソン

Profile

藤原 清美

2001年、リオデジャネイロに拠点を移し、スポーツやドキュメンタリー、紀行などの分野で取材活動。特にサッカーではブラジル代表チームや選手の取材で世界中を飛び回り、日本とブラジル両国のTV・執筆等で成果を発表している。W杯6大会取材。著書に『セレソン 人生の勝者たち 「最強集団」から学ぶ15の言葉』(ソル・メディア)『感動!ブラジルサッカー』(講談社現代新書)。YouTube『Planeta Kiyomi』も運営中。

RANKING