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サッスオーロ指揮官、3年間での退任を決断。本人が語るその理由とは

2021.05.18

 サッスオーロのロベルト・デ・ゼルビ監督が5月16日、パルマ戦後に今季限りでの退団を発表した。イタリアでは特異なポゼッションサッカーを展開し、多くの優秀な若手を育てた指揮官は、3年でチームを去る決断をした。

「もう自分にできることはない」

 試合後の記者会見で「非常に苦しい決断だったが、もう自分にできることはないと思った。他の監督が来た方が良い結果が出せると思う」とサイクルの終焉を宣言。

 「我われは可能な限りのところまで達したと思う。私は3年間、チームに高い要求を課し、みなが私とともに練習を積んできたが、これが最大限だ。私もプロなので、最高潮の状態でチームを離れるのが良いと思った。後悔はしない」と退団の理由を述べた。チームには5月9日のジェノア戦の前に、退団を打ち明けたという。

 地元紙の報道によれば、デ・ゼルビ監督はルイス・カストロ監督の後任としてシャフタールの監督に就任することで合意し、2023年までの2年契約ですでにサイン済みだという。ジョバンニ・カルネバーリCEOはイタリア衛星放送『スカイ・スポーツ』に対し「どこへ行こうとも彼のことを応援するし、監督とは強い結び付きがあるので素晴らしい将来が待っていることを望む」と語った。

 また、FWグレゴワール・デフレルは「僕たちが3シーズンに渡って素晴らしいサッカーができたのは監督のおかげ。サッカーにアイディアを持っている人で、彼はたくさんのものを与えてくれた。いなくなったら違和感があるだろうね」と話した。

後任候補には様々な指揮官の名前が

 上位に肉薄するチームへと成長したサッスオーロの新監督には、地元紙の間で複数の噂が立っている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、今季スペツィアを残留に導いたビンチェンツォ・イタリアーノ監督にクラブが接触を図っているが、スペツィアとの契約が1年残っているため現時点で契約解除ができるかどうかは不透明だとしている。

 また、セリエA復帰を決めたエンポリのアレッシオ・ディオニージ監督にも興味を示しているとの報道もあったが、こちらもエンポリが残留を希望。他にはナポリから今季限りでの退団が噂されているジェンナーロ・ガットゥーゾ監督や、元トリノ監督マルコ・ジャンパオロ氏、地元紙では来季からの復帰の可能性を示唆していたビンチェンツォ・モンテッラ氏などの噂が立っているが、カルネバーリCEOは「多くのチームで監督が代わることもあり得ると思うので、現時点で回答はできない。今はどの監督ともコンタクトを取っていない」と語った。

 もっとも、サッスオーロはまだ、7位入賞と来季から開催されるUEFAカンファレンスリーグ出場権獲得の可能性を残す。デ・ゼルビの最後の仕事は、次節のラツィオ戦で勝ちに行くことになりそうだ。


Photo: Getty Images

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サッスオーロロベルト・デ・ゼルビ

Profile

神尾 光臣

1973年福岡県生まれ。2003年からイタリアはジェノバでカルチョの取材を始めたが、2011年、長友のインテル電撃移籍をきっかけに突如“上京”を決意。現在はミラノ近郊のサロンノに在住し、シチリアの海と太陽を時々懐かしみつつ、取材・執筆に勤しむ。

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