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コパ・スダメリカーナ準決勝で問題発生…コキンボvsデフェンサ戦が延期に

2021.01.09

 新型コロナウイルス禍の中でスタートした南米のカップ戦は、コパ・リベルタドーレス、コパ・スダメリカーナともに昨年12月のうちにベスト4が出そろい、年明け早々から準決勝がスタート。

 これまではどのチームも感染防止ガイドラインに忠実に従いながら日程どおり順調に進んでいたが、1月7日に行われる予定だったコパ・スダメリカーナの準決勝コキンボ(チリ)vsデフェンサ・イ・フスティシア(アルゼンチン)戦の第1レグが試合当日に急きょ延期となっただけでなく、会場が他国に移されるという異例の事態が起きた。

チーム全員が“濃厚接触者”に

 カップ戦開催にあたり、南米サッカー連盟は参加チームのメンバー全員に試合前72時間以内のPCR検査を義務付けており、そこで陰性だった場合はアウェイゲーム開催地となる国への入国及び試合への出場を可能とする特別ルールを設けている。

 今回のコキンボ戦を前に、デフェンサでは1月5日の午前中と、チリに向かう直前の6日午前6時の2度にわたって検査を行い、全員が陰性であることを確認した上でアルゼンチンを出国した。

 ところが、チリ当局の定める入国時のPCR検査で3人の選手から陽性反応が出たことからチーム全員が「濃厚接触者」と判断され、強制的に14日間隔離されることになってしまった。当然、試合に出場することは不可能だ。

 一時はコキンボの不戦勝がささやかれたが、南米サッカー連盟は試合を延期としただけでなく、チリとは違い当局が「入国前に陰性であれば出場可能」と定めるパラグアイの首都アスンシオンに会場を移して12日に試合を開催することに決定。延期も他国への会場変更も納得できないコキンボ側が、不戦勝による勝ち点3ポイント(3-0での勝利)を要求するという事態に発展している。

試合会場をめぐっても摩擦が発生

 この試合に関しては、使用される会場をめぐってコキンボと南米サッカー連盟の間ですでに摩擦が生じていた。

 カップ戦の会場は「国際空港から150km以内に位置していること」が条件とされているが、コキンボの本拠地から最寄りとなるラ・セレーナの空港がコロナ禍の影響で現在閉鎖されているため、南米サッカー連盟はアルゼンチンから航路で入国できる唯一の街サンティアゴに会場を移すようコキンボに命じていたのである。

 コキンボのファンの間では「デフェンサが南米サッカー連盟に圧力をかけたのではないか」という声も出ているが、当初からデフェンサは空路で直行できないコキンボの本拠地でプレーすることにも抗議せず、サンティアゴから陸路でラ・セレーナへ向かうためバスを手配済みだった。

 1月8日午後、チリを出国する前にデフェンサのエルナン・クレスポ監督はメディアの囲み取材に応じ、「我々は定められたすべてのルールに従ったし、急に会場がサンティアゴに変更された時も受け入れた。延期が決まってから出国許可が下りるまではとにかく待たされたが、我われはなんの働きかけもしていない」とコメントしている。


Photo: Getty Images

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エルナン・クレスポ新型コロナウイルス

Profile

Chizuru de Garcia

89年からブエノスアイレスに在住。1968年10月31日生まれ。清泉女子大学英語短期課程卒。幼少期から洋画・洋楽を愛し、78年ワールドカップでサッカーに目覚める。大学在学中から南米サッカー関連の情報を寄稿し始めて現在に至る。家族はウルグアイ人の夫と2人の娘。