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アタランタの戦術は対策不可能?「ランダムなニアゾーン狙い」の仕組み

2020.08.12

戦術リストランテVI』から一部抜粋

好評発売中の『戦術リストランテⅥ ストーミングvsポジショナルプレー』では、現代サッカーの未来を占う2大戦術トレンド「ストーミングとポジショナルプレー」を中心に、注目クラブの戦術について掘り下げている。今回は、最先端の戦術が披露される場であるCL準々決勝に合わせて、現地時間の本日12日にパリ・サンジェルマンと激突するアタランタの分析を特別公開! 主力選手が入れ替わりながらも強さを保ち快進撃を続ける戦術家ガスペリーニのチームの秘密を予習してほしい。

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ビエルサ的マンツーマン

――アタランタはガスペリーニ独特の戦術が注目されていますよね。

 「守備は基本マンツーマン、攻撃はポジショナルプレーを仕込んだランダムなビルドアップ、サイドでのキープからニアゾーンへの侵入、アレハンドロ・ゴメスイリチッチの個人技。躍進アタランタを要約するとこんな感じでしょうか。コンセプトがはっきりしていて、それを伴ったプレーのルールも明確ですね。チームの作り方がマルセロ・ビエルサと似ている感じがします」

――同じ3バックのマンツーマンですしね。

 「フォーメーションは[3-4-2-1]が基本ですが、CLラウンド16のバレンシア戦は2試合とも[3-4-1-2]でした。ストライカーのドゥバン・サパタではなくMFのパシャリッチを選択したのは、守備を重視したのだと思います。相手のビルドアップに対して、早い段階から人を決めて抑え込んでいくのが特徴的ですね。バレンシアは[4-4-2]なので、[3-4-1-2]の方がハメやすいということでしょう(Nishibe’s Recipe 9参照)。2CBに対してアレハンドロ・ゴメス、イリチッチがプレス、パシャリッチはアンカーポジションをマークする。もう1人のボランチはデ・ローンかフロイラーがつく。これで中央部は完全にマンマークできます。……

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アタランタ戦術

Profile

西部 謙司

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテV サッカーの解釈を変える最先端の戦術用語』(小社刊)が発売中。