SPECIAL

【東大対談/後編】伊沢拓司×山口遼。業界を変えた「クイズの再現性」とは?

2020.07.27

東大ア式蹴球部監督である山口遼の初の書籍『最先端トレーニングの教科書』の発売を記念して、『QuizKnock』や『東大王』でお馴染みの伊沢拓司さんとの東大対談が実現。サッカーとクイズという異なるジャンルを横断することでどんな化学反応が生まれるのか――? 後編では、クイズ業界の常識を変えた「クイズの再現性」という切り口からサッカーの未来を考える。

←前編へ

※無料公開期間は終了しました。

ご購入はこちら

「クイズ王の誤答」をあえて映す意味

山口「伊沢さんはコンテンツベースの文化的教養がものすごく豊かじゃないですか。そうした立場から見える景色は、何も知らずに見えるものと意味づけも何もかも違ってくるはずですよね。同じようにサッカーだけをやっていればいい、というのは喜びのカットでもあると思います。サッカーを知っている人間、サッカークラブを経営する人間がお互いにサッカーのこと、サッカーでないことを知った上で見るサッカー、やるサッカーというのはもっと幸せなものになるんじゃないかなと」

伊沢「確かに、個々の持っている知識やバックボーンが、広範囲かつリンクしていると強いと思いますね。今、会社をやって2年目ですけど、チームの中での共通言語作りはすごく難しいと感じています。今言ったチームというのは、何もスカッドの中だけでなくて、経営とサッカーの現場というのを含めたサッカーチームという会社全体での共通言語作りということになると思うんですね。中途で入ってくれた社員と新卒で取った社員と手伝ってくれる大学生とでは、全然共通言語がなくて、同じことを伝えようにも、伝わったり伝わらなかったりして……。コミュニケーション・ロスでやたらと時間を食うみたいなのは、1年会社をやってきてすごくあったんです。その共通言語をいかにして作るかというのはともすると今まで『チームごとの文化に従う』という形で片付けられていたかもしれないけれど、もっと相互理解というか、1個の理念ではなくお互いのことを知るというところで解決していった方が根本的に早いんじゃないかという時代が来ているかもしれないですね。……

残り:7,949文字/全文:8,830文字
この記事はプレミア会員のみお読みいただけます

10日間無料キャンペーンで続きを読む

プレミア会員 3つの特典

有料記事が読める

動画が観られる

>

雑誌最新号が届く

「footballista」最新号

フットボリスタ 2020年11月号 Issue081

高度化するピッチ外の戦い。FFPを軸にモダンになったクラブ経営を読み解く。 特集➀FFPを理解するためのサッカーファイナンス入門。 特集②20-21欧州展望。新時代を切り開く戦術家たち

10日間無料キャンペーン実施中

Profile

浅野 賀一

1980年、北海道釧路市生まれ。3年半のサラリーマン生活を経て、2005年からフリーランス活動を開始。2006年10月から海外サッカー専門誌『footballista』の創刊メンバーとして加わり、2015年8月から編集長を務める。西部謙司氏との共著に『戦術に関してはこの本が最高峰』(東邦出版)がある。