ユリアン・ナーゲルスマン監督就任後4試合で1勝1分2敗と苦しんでいたドイツ代表だったが、この3月の代表ウィークでは強豪フランス、オランダ相手に連勝。EURO2024に向けて復活の兆しを見せた。若き名将が披露した新たなチームの姿、修正したという考え方にフォーカスを当てる。
自国開催のEUROに向けて、最高の親善試合となった。ドイツは3月23日にアウェイでフランスに0-2で完勝すると、26日にはホームでオランダと対戦し終了間際にゴールを決めて2-1で勝利。昨年11月にトルコとオーストリア相手に連敗してユリアン・ナーゲルスマン新体制は早くもピンチに陥っていたが、36歳の若き戦術家は見事にチームを立て直してみせた。
いったいナーゲルスマンは何を変えたのか? 『ntv』の記事の一文に勝因が集約されているだろう。トビアス・ノルトマン記者は次のように表現した。
「ドイツ代表の眠っているポテンシャルを引き出すには大工事が必要だった。それは『労働者』と『魔法使い』のバランスだ。ナーゲルスマンはそれを見出した」
復帰に力を尽くしたクロースが要に
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Profile
木崎 伸也
1975年1月3日、東京都出身。 02年W杯後、オランダ・ドイツで活動し、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材した。現在は帰国し、Numberのほか、雑誌・新聞等に数多く寄稿している。
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