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ルートン・タウンでの復活劇。ロス・バークリーが思い出す「0.1ヤード」の感覚

2023.12.26

2023-24シーズン、クラブ史上初めてプレミアリーグの舞台に立っている昇格組のルートン・タウン。順位こそ残留圏内まで勝ち点2差の18位に沈んでいるものの、第11節でリバプール(1-1)と引き分け、第15節ではアーセナルと計7ゴールが飛び交う乱打戦(●3-4)を演じるなど、チームの総選手市場価値がリーグトップのマンチェスター・シティの約1/12である1億340万ユーロと最下位でありながらも、奮闘を見せている。その中心を担うロス・バークリーの復活劇に、ルートンサポーターのHatters Japan氏が迫る。

 「Barkley is perfectly back to the Premier League!(バークリーがプレミアリーグで完全復活!)」

 コメンタリーが興奮を抑えきれずに発するこの一節には、ロス・バークリーが復活を遂げつつある賞賛と、ホームグロウン(自国出身者)が活躍する喜びが含まれている。若くしてイングランド代表の中盤を担うとされてきたエバートン出身の大器は、引き抜かれたチェルシーで花開かずに一時は国外へと去ったが、復帰したプレミアリーグの舞台で再び注目を集め、残留を争うルートン・タウンの命運を握っている。

「まるで傭兵」と懐疑の声も…批判を黙らせた球足の長いパス

 今年6月にフランス・リーグ1のOGCニースを退団していたバークリーは、フリーでの2カ月を経て8月にルートンに電撃入団した。プレミアリーグ3節の古巣チェルシー戦(●3-0)で[5-2-3]の左ボランチとして新天地デビューを果たしたが、続くリーグカップ2回戦のジリンガム戦(○3-2)、翌節のウェストハム戦(●1-2)でも連携が噛み合わず、状況判断そのものが遅れてしまうこともしばしばあった。負け試合では早々にロッカールームに戻る姿が印象的で、そんなプレーとクールな態度から現地での評判は懐疑的なものとなってしまった。

 「バークリーはまるで傭兵のようで、僕らの真の仲間になってくれるのか分からない」

 「来季にはきっとチームを去っているかもしれない」

 「このままいくと冬にでも出て行ってしまうかもね」

 そんな声がSNSでも散見され、現地のファンからも悲観的な話が聞こえてきた。

 10月頭にはケガ明けから数試合ベンチからの途中出場が続いたが、気配が変わり出したのは8試合ぶりに先発の座へと返り咲いた10月末のアストンビラ戦(プレミアリーグ10節)あたりからだろう。現在3位に躍進するチェルシー時代の貸し出し先に3-1で敗れたものの、2点差を追いかけていた92分には敵陣ペナルティエリアで鋭いタックルからボールを奪ってシュート。そのこぼれ球はさらなる決定機へと繋がった。続く93分の右コーナーキックでは、折り返しを胸コントロールすると左足で頭上へボールを蹴り上げて反転。遊び心のあるボールタッチでマーカーを翻弄して密集地帯で右足ボレーへと繋げるなど、終盤まで見違えるような“らしい”クオリティのプレーを連発したからだ。

アストンビラ戦でパスを出すバークリー

 そのキャリアを伸び悩ませてきた慢性的な負傷が無事快方に向かったのも好調の要因だが、何よりもチームメイトの彼への理解が深まったのも大きいだろう。巧みなボールキープから入団当初は通らなかった得意とする球足の長いパスに、今では右ウイングバックのアルフィ・ダウティが全速力で食らいついていくのが、攻撃を加速させるパターンとなっている。そのキックの鋭さゆえに時折際どくなる自陣でのバックパスにも、焦らずに処理をするようになったDF陣の姿があった。

 まるで毎試合1部経験者の少ないチームにプレミアリーグのOJT(実地研修)をしているような強い意思を感じるプレーで初昇格のルートンを牽引するバークリー。その勇姿に本拠ケニルワース・ロードも大きく揺れる。ファンも「ロスは心ない傭兵ではなく、ハッターズの重要な選手だ」と考えをあらためざるを得なくなってきた。

経験と創造性を注入。数字にも表れる守→攻の起点としての役割

 バークリーがレギュラーの座をつかんでいるルートンのインナーハーフは、もともととにかくチェイスができて、プレスを厭わない汗かき役がファーストチョイスだった。最古参のペリー・ラドック・ムパンズや、ミルウォールにレンタル中のアラン・キャンベルが代表例だろう。サイドアタックとダイレクトプレーを攻撃のメインパターンとするルートンには、ウイングのカバーを確実に行いつつ、ボール奪取がうまい選手のプライオリティが高く、現在もチーム戦術がカウンター主体になっているのは「クラブ間の戦力差が大きいプレミアリーグだから」という理由ではない。チャンピオンシップ時代から貫いている信条だということだ。……

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プレミアリーグルートンロス・バークリー

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Hatters Japan

Luton Town FC Fan Tokyo Japan。ルートンタウンFCを東京から応援しています。 LUTON TOWN Supporters’ Trust International Hatters Supporters Group公認。

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