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田中駿汰、研鑽の先にあるもの。森保監督も認めた逸材が札幌で4年、J屈指のCBに

2023.09.21

残るはリーグ7戦。現在138811敗・48得点50失点)J1北海道コンサドーレ札幌で唯一、全試合スタメン出場中の大黒柱が、3バックの右で攻守に貢献する26歳、田中駿汰だ。2019年には大学生ながらA代表も経験したCBの着実な成長の歩みを、地元で長年クラブを取材する斉藤宏則氏に伝えてもらった。

激動の2019。大体大4年でトゥーロン国際、そしてA代表へ

 2019年5月17日午後。翌日に行われるFC東京とのアウェイゲームのために東京都内へ移動を済ませていた北海道コンサドーレ札幌の竹林京介フットボール部長(当時の肩書は強化部長)は急きょ、新幹線で西に向かっていた。目的地は大阪体育大学(以下、大体大)。「ああなったから、とにかく仮契約を済ませておかなければいけないと思って」と後述する。

 「ああなった」とは、同日に催されたトゥーロン国際大会出場のU-22(22歳以下)日本代表のメンバー発表で大体大4年(当時)の田中駿汰が、6名の初選出があった中で唯一の大学生としてメンバー入りしたことだ。加えて発表後の会見で森保一監督がCBとボランチをこなし配球センスも兼備する田中を「日本になかなかいない」タイプであると高評価したことで、その名が一気に周知されてしまった。そのため、すでに札幌の練習参加を経て翌年からの加入を基本合意していた状況ではあったものの、選手獲得時には何が起きるかわからない世界であるため竹林は一路、大体大へ急いだのである。翌週には加入が正式発表された。

 同じタイミングで「駿汰は有名になってしまったなあ」と感嘆したのが、大体大の1年先輩で、当時ルーキーとして水戸ホーリーホックでプレーをしていた浅野雄也(現札幌)だった。先輩、後輩の間柄ながらも気が合い、チームメイトだった期間中のほとんどの時間を田中と過ごしていた浅野。「遠くに行ってしまった……」と多少の寂しさも感じたという。

 一方で当の本人はというと、そうした周囲の変化をよそに、大学選抜などを除けば初の代表入りながらも「森保監督、オレのこと知ってくれてはったんやなあ」と淡々と受け止めたという。もちろん「めちゃくちゃうれしかった」と言うが、「どこか実感がなかった」とも。一部、“左利き”と誤って報じられたが、「まあ、別にええわ」と意に介さなかった。……

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ガンバ大阪コンサドーレ札幌北海道コンサドーレ札幌浅野雄也田中駿汰

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斉藤 宏則

北海道札幌市在住。国内外問わず様々な場所でサッカーを注視するサッカーウォッチャー。Jリーグでは地元のコンサドーレ札幌を中心にスポーツ紙、一般紙、専門誌などに原稿を寄稿。

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