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トレーニング動画公開という、大分の異例のSNS戦略。その背景にある「ホームゲーム来場者数1万人超え」という下平監督の号令

2023.02.21

岩瀬健ヘッドコーチがトレーニング動画をツイッターで公開し、引用RTで下平隆宏監督が解説を加える――そんな今までのJクラブではあり得なかった光景が、プレシーズンのSNS空間では行われていた。大分トリニータが行っている異例のSNS戦略の背景に迫る。

岩瀬コーチがトレーニング動画をツイッターで公開

 2023年のプレシーズン、大分トリニータ・岩瀬健ヘッドコーチのツイートがサッカーファンから熱い視線を集めた。ドローンを使って撮影した日々のトレーニングメニューをピックアップし、日々のメモ的に短い説明付きで記したものだ。霧島キャンプ中には毎日ツイートされており、セットプレー練習の映像も気前よく公開されていて、「ここまで明かしていいのか……?」と、Jリーグ屈指の理論派コーチの所業が注目された。

 聞けばそれは下平隆宏監督の目論見だそうで、「あそこまで情報開示する理由はなんですか」と訊ねると「注目されたいから」と指揮官は大らかに笑った。今季、チームは従来のJ1昇格に加え、「毎ホームゲーム来場者数1万人超え」という目標を新たに掲げている。その達成に向けての仕掛けの1つということだった。

 岩瀬ヘッドコーチのツイッターアカウントは1万2000人超のフォロワーを持ち、全国の育成指導者の間にもファンが多い。プロのトレーニングメニューを指導のヒントにしようと考える人のための参考材料にもなれば、一般のファンが練習を見学する際の見どころガイドにもなる。コーチングスタッフのミーティングの際に「健さんのツイート、やったらいいじゃないですか」と岡山一成コーチが最初にアイディアを出し、下平監督が公開範囲のボーダーラインを決めた。内容とツイートのタイミングは岩瀬ヘッドコーチに任せている。岩瀬ヘッドコーチがツイート後、下平監督が引用リツイートする形でより噛み砕いて解説し、ライトなサポーターたちにも届きやすいようアシストもする。

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J2下平隆宏大分トリニータ

Profile

ひぐらしひなつ

大分県中津市生まれの大分を拠点とするサッカーライター。大分トリニータ公式コンテンツ「トリテン」などに執筆、エルゴラッソ大分担当。著書『大分から世界へ 大分トリニータユースの挑戦』『サッカーで一番大切な「あたりまえ」のこと』『監督の異常な愛情-または私は如何にしてこの稼業を・愛する・ようになったか』『救世主監督 片野坂知宏』『カタノサッカー・クロニクル』。最新刊は2023年3月『サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち-』。 note:https://note.com/windegg

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