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ピオーリ政権で最大の危機?5戦未勝利のミランに何が起こっているのか

2023.01.27

124日のラツィオ戦に4-0で敗れ、これで公式戦5試合(23敗)白星なし。11日にコッパ・イタリア16強で早々と敗退し、その昨季王者インテルと対戦した18日のスーペルコッパも0-3の惨敗。セリエAではかろうじて単独2位(1153敗)をキープしているが、首位ナポリに勝ち点差12をつけられ、6位アタランタとの差もわずか3だ。昨季最大の武器であった守備(ナポリと並んで最少失点)が脆くも崩れ去り、年明けの6試合で13失点と今や枷(かせ)になっている。2023年のミランにいったい何が起こっているのか?

 前兆はあった。ミランはカタールW杯の中断期間を利用して昨年12月に10日間のドバイ合宿を行い、現地でアーセナル、リバプールとの親善試合を組んだ。結果は2-1、4-1と敗戦。やはり複数失点を喫して試合を終えている。

 近年のミランはプレミアリーグ勢との相性がかなり悪く大きく負け越しており、それは今シーズンのCLグループステージで挑んだチェルシー戦もそうだった(3-0、0-2で連敗)。もはやアレルギーと言ってもいい。この12月の連戦でもそれが出たかと思われたが、問題は終わらなかった。

 ドバイ合宿を終えたミランは2022年のラストゲームとしてPSV戦を組み、試合は相手のホーム、アイントホーフェンで行われた。結果は褒めるところが何一つない3-0の惨敗である。実はミランは12月初旬にもう1つの親善試合を戦っている。相手はセリエD(4部)のルメッツァーネで、結果は3-2の辛勝。この試合もサンドロ・トナーリをはじめとしたW杯不参加のイタリア勢、そして代表メンバーに選ばれなかった選手を中心にチームを組んでおり、決してユースの若手が多くスタメン出場していたわけではない。それなのにこのカテゴリーに属するチームにも複数失点だ。ラツィオ戦に完敗した今、ミランにはこの12月の時点で何かが起こっていたと考えざるを得ない。

メニャンが離脱してもう4カ月

 昨シーズンのリーグ最少失点チームと現在のチームを比較すると大きな違いは2つある。まず、セリエA最優秀GKに輝いたマイク・メニャンの不在だ。

 メニャンは昨年9月、フランス代表の合宿中にふくらはぎを痛めてチームから離脱。当時はそこまで長引かないと予想されていたが、ミランに帰ってきてから予定の復帰日を目前に今度はヒラメ筋を負傷してしまう。この立て続けのケガにより、メニャンはW杯出場を逃してしまった。

 新しく設定された復帰予定は新年初戦だったが、ドバイ合宿中に負傷箇所の回復の遅れが判明し(クラブは再発ではないことを強調)、今も欠場が続いている状態だ。最新情報としては定期検査の結果が良好だったとのクラブ発表があり、2月中の復帰が期待されている。

 このメニャンが離脱している間、チームを支えているのがルーマニア人のベテランGKチプリアン・タタルシャヌだ。昨シーズンも手首の手術で離脱したメニャンの穴を埋める活躍を見せたが、今シーズンも同じ役割が回ってきた格好である。

 タタルシャヌの持ち味は、派手さこそないがミスが少なく堅実なところだろう。しかし現在は粗が目立ち始めている。確かに大きなミスはほぼないと言っていい。だが武器もないのだ。メニャンのような攻撃の起点となるフィードはないし、メディアに指摘されている通りメニャンほどのカリスマ性、安心感もない。

 そしてゴールマウスに張りつく悪癖がある。ラツィオ戦でも4失点目(75分)の場面では飛び出すことができず、あえなくネットを揺らされた。これは失点には結びつかなくとも、他の試合でもよく見られるシーンである。

 メニャンが戻ってきたところで、守備が劇的に改善するかと問われたら疑問を感じてしまうのが正直な感想だが、大きな変化になるのは間違いない。一日も早く正守護神の復帰が待たれる。

4分、38分、67分、75分(1:41〜)の失点で完敗したラツィオ戦のハイライト動画

ケシエの穴がいまだ埋まらない…

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nato

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