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スクデット獲っても一波乱あり、金なしのミラン。それでもロマンが増した新シーズンの楽しみ方

2022.08.12

10-11シーズン以来の覇権奪還から約2カ月半、王者ミランの新シーズンが8月13日、セリエA第1節ウディネーゼ戦で幕を開ける。オーナー交代が発表された今オフ、ベルギー代表の新星デ・ケテラーレなどを獲得した移籍市場を経て、今季のチームはどのように仕上がっているのか。ミラニスタにはおなじみ、nato(@nattou2017)さんに伝えてもらった。

 昨シーズンに11年ぶり19回目のスクデット獲得を成し遂げたミラン。しかし久々に王者として迎えた今オフ、盛大なパレードを行った数日後に起こったのは、うれしいニュースではなくクラブのテクニカルディレクターを務めるパオロ・マルディーニによるちょっとした“反乱”だった。ミラノに本社がある『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙の記者を自宅に招いてインタビューに応じたのだが、そこでスクデットの達成感などを語ると同時に、オーナーであるエリオット・マネジメントを口撃したのである。

 当時はクラブの過半数の株式がアメリカの投資ファンド、レッドバード・キャピタル・パートナーズに売却されるのが決定的と言われていた時期。そして実際、このインタビューから数日後に契約締結が正式発表された(株式譲渡は9月以降)。

 インタビューによれば、マルディーニはこの件についてメディアで報道されるまで詳しく知らなかったという。その点はあまり深く言及しなかったが、マルディーニが不満を持っていたのは、自身とスポーツディレクターであるリッキー・マッサーラの契約に関してだった。この時点で彼らの契約は2022年6月30日まで。契約満了が1カ月後に迫っていたにもかかわらず、延長交渉の席がまったく用意されてなかったそうで、イバン・ガジディスCEOとエリオットに対して失礼だと公言した。

 これによりファンは、スクデット獲得の功労者であるマルディーニとマッサーラが契約を延長するのかしないのかというニュースで1カ月もやきもきすることに。結局、レッドバードを率いるジェリー・カルディナーレとマルディーニの会談が実現し、ようやく6月30日には2年の契約延長が発表されたのだが、ミランは新シーズンに向けて大事な6月を彼らとの交渉に割き、移籍マーケットでは出遅れた格好となってしまった。

オリギは救世主となるのか?

 今も続く移籍期間。ミランの補強ポイントは全体の選手層が薄いため全ポジションなのだが、そんな資金力はないので目標を絞って的確な作業が求められる。イタリアメディアの報道では、一時は1億ユーロ(約135億円)の投資があるとされファンの夢が広がったが、現実はどうか。正確な数字はわからないものの、クラブの動きから察するに実際は5000万ユーロ前後だろう。煽るだけ煽っておいて、いつの間にかしれっと圧倒的に少ない額の補強予算を報じるイタリアメディアはいい加減なものだ。

 スクデット御祝儀をおくれ!とも言いたくなるが、ミランの目標はまず経営状態の安定だ。クラブの努力によりエリオット体制で劇的に財務体質が改善されたとはいえ、それでも5000万ユーロ以上の赤字があるとされる。後先を見ずに金を使いまくり大赤字を残して追放された中国体制のツケを払っているのが現在のミランなので、それを考えると何も言えない。……

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nato

Twitterで主にミランの情報を発信(@nattou2017)。アカウントを通して6割以上のミランのニュース確認ができることを目標にしてます。