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ESLはまるでリーグ1?パリが独占し、ファンの変化も顕著な国の、反対一色でもない空気

2021.04.28

“vs ESL”欧州主要リーグの受け止め方#4_フランス

4月18日に正式発表されフットボール界に衝撃を与えるも、瞬く間に頓挫するに至った欧州スーパーリーグ(ESL)。世界から注目を集めた新リーグ構想を関係者やファン、メディアはどんなリアクションを見せたのか。“当事者”となった3カ国をはじめ欧州主要7リーグの反応を各国に精通するジャーナリストに伝えてもらう。

第4弾は、当初は話し合いに加わっていたとされるパリ・サンジェルマンを含め参加クラブがなかったフランス。連盟や選手、OBなど関係者からは批判が聞こえてくる一方、パリの1強状態が続く国内リーグの現状もありファンの間では必ずしも否定的な声ばかりではないようだ。

 4月18日に発表されたESL構想は、わずか2日後には、立ち上げメンバーの半数にあたるプレミアリーグの6クラブが撤退を発表。その後も離脱が相次ぎ、猛スピードで頓挫してしまった。

 フランスのクラブは、国内王者のパリ・サンジェルマンを含め今回の立ち上げメンバーには加わっていないが、フランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グラエ会長は「フランスは当然ながらこのプロジェクトに反対する。このように一部のクラブだけが団結することは容認できない」とコメント。

FFFのル・グラエ会長

 大統領府も「UEFAを支援するために欧州法を変える必要があるなら、それも視野に入れる」と発表した。スポーツ相のロクサナ・マラシネアヌ氏は、仮にフランスのクラブがESLに参戦した場合、「これはサッカー界だけの問題ではない。各国のクラブや協会が現在のレベルに到達するまでには、国家も尽力してきている。よって、国家としても発言する権利がある」と、政府として介入する意思があることを示している。

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ESLパリ・サンジェルマンビジネス

Profile

小川 由紀子

1992年より欧州在住。96年から英国でサッカー取材を始め、F1、自転車、バスケなど他競技にも手を染める。99年以来パリに住まうが実は南米贔屓で、リーグ1のラテンアメリカ化を密かに歓迎しつつ、ブラジル音楽とカポエイラのレッスンにまい進中。