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ブルーノ・フェルナンデスの個人育成コーチが分析。ポルトガルでプレーする日本人選手の評価

2021.04.22

最新の『フットボリスタ第84号』に掲載された「最先端の分析」特集内で、個人トレーニングに特化した「Individual Football Training」の共同創設者の1人で、ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)らの個人育成コーチを務めるフランシスコ・マトス氏を取り上げた。今回は同氏のインタビューから本誌に載せきれなかった日本人選手の評価をWEB限定記事として特別公開する。

個人育成コーチが体感した日本人少年たちの記憶

――近年、ポルトガルリーグに増えてきている日本人選手についても伺いたいと思います。フランシスコは彼らにどんな印象を抱いていますか?

 「スペインで仕事をしていた頃にも、ポルトガルのIndividual Football Training(IFT)でも、日本人のサッカー少年たちを指導したことがあります。彼らのみならずプロのレベルの日本人選手にも言えるのは、技術レベルが非常に高いということです。スピードもありますし、敏捷性の高さにも目を見張るものがあります。ただ、より高いレベルに到達するためには、テクニックやスピードを他の要素と組み合わせる必要があると感じています。例えば試合の流れを読み、状況を理解し、次の展開を予想し、正しい決断を下す方法を身につけ、周りの選手たちとの関係性を築いていかなければなりません。

 現在、ポルトガル1部リーグで目立つ活躍を披露している藤本寛也(ジル・ビセンテ)や守田英正(サンタ・クララ)も、彼らがもともと持っていた試合に対する見方や認識を、欧州で求められる判断基準と組み合わせていっている段階だと思います。この作業がうまくいけば、より高い強度で速い展開のハイレベルな環境にステップアップすることも可能でしょう」

――日本人のサッカー少年たちを指導した際の具体的なお話を聞かせてもらうことは可能ですか?

 「1つ、私が経験した印象的なエピソードをお話ししておきましょう。今から12年前、当時働いていたスペインのアカデミーに、10人の日本人選手たちが短期の合宿にやってきました。その中の1人は少しだけ英語を話せましたが、他の選手たちはスペイン語も英語もまったく理解できていませんでした。私にとってもあの10日間は大きなチャレンジでしたが、驚かされたのは日本人の子どもたちの規律正しさです。フットボールのことを一生懸命理解しようとし、練習になれば常に200%で臨んでくれました。……

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中島翔也守田英正育成藤本寛也

Profile

舩木 渉

1994年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学スポーツ科学部卒業。大学1年次から取材・執筆を開始し、現在はフリーランスとして活動する。世界20カ国以上での取材を経験し、単なるスポーツにとどまらないサッカーの力を世間に伝えるべく、Jリーグや日本代表を中心に海外のマイナーリーグまで幅広くカバーする。

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