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目指すは万能型。好スタートを切ったサガン鳥栖の“複雑な移動”を解き明かす

2021.03.20

序盤5試合を終えたJ1で4勝1分無敗で3位につけるサガン鳥栖。好発進を切りにわかに注目を集めるチームの戦術的特徴について、らいかーるとさんに分析してもらう。

 好調のサガン鳥栖は「万能型」を目指しているように見える。

 万能型とは、あらゆる局面に対応できるようにチームをデザインすることだ。相手がボールを持たせてくれば、喜々としてボールを保持しながら相手のゴールに迫ることができる。相手にボールを持たせていい場面なら、さっと自陣に撤退してゴール前に人を集結させることもできる。相手からボールを奪う必要があるなら、相手陣地からボールを奪いに行くプレッシングを行うこともできる。試合が求めてくる状況に応じて、様々な表情を試合ごとに見せられるチームは万能型にカテゴライズできる。

 万能型を目指す上で最も難関なのは、効果的なボール保持だろう。相手がボールを持たせないという意思を見せてきた時に相手のプレッシングを止め、その心を折ることのできるボール保持をできるかどうかは、試合をコントロールする意味で重要項目だ。

非対称な可変システム

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サガン鳥栖戦術

Profile

らいかーると

昭和生まれ平成育ち。サッカー指導者にもかかわらず、様々な媒体で記事を寄稿するようになってしまった。ただ、書くことは非常に勉強になるので、他の指導者も参加してくれないかなと心のどこかで願っている。好きなバンドは、マンチェスター出身のNew Order。 著書に『アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます』