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ベルギーの新たな傑作ティーレマンス。「6番」と「8番」を兼ねるレスターの頭脳

2021.03.03

プレミアリーグでCL圏内につけるレスターを牽引しているのが、ベルギー代表MFのユーリ・ティーレマンスだ。ロジャーズ監督のパスサッカーを支える「レスターの頭脳」の特殊なプレースタイルを徹底解剖する。

 レスターの中盤において、ユーリ・ティーレマンスの存在は絶対的だ。欧州の経験も豊富な23歳は、ELの試合前には「ヨーロッパの対戦に慣れていないチームメイトを、僕がサポートしたい」とすでにベテランの風格だ。若さに似合わぬ落ち着きはピッチ上でも彼を支えており、誰よりも冷静に状況を観察しながら適切に判断する。ベルギーの名門アンデルレヒトが育てた神童は、どういった面で特別なのだろうか?

アンデルレヒトで育まれた万能性

 アンデルレヒト。ベルギーの名門は、黄金世代の中核メンバーを輩出したことでも知られる。古くはマンチェスター・シティで活躍したバンサン・コンパニ、そしてナポリでゼロトップとして活躍したドリース・メルテンス、エバートンやマンチェスター・ユナイテッドで中盤を支えたマルアン・フェライーニ、インテルでエースストライカーとして活躍するロメル・ルカク……。多くのトッププレーヤーを育成したクラブは、明確なビジョンを掲げている。トレーニングで重要視するのは「ボール保持→前進→創造→フィニッシュ→勝利」というサイクルだ。すべてのトレーニングがフィニッシュの要素を含んでおり、あくまでゴールが最大の目標となる。……

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ユーリ・ティーレマンス育成

Profile

結城 康平

1990年生まれ、宮崎県出身。ライターとして複数の媒体に記事を寄稿しつつ、サッカー観戦を面白くするためのアイディアを練りながら日々を過ごしている。好きなバンドは、エジンバラ出身のBlue Rose Code。

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