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デ・ロッシ新監督誕生? フィオレンティーナの動向に注目が集まる

2020.07.07

 現役を引退した元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシが、来季フィオレンティーナの監督としてセリエAに復帰するのではないか、という噂が持ち上がっている。

デ・ロッシは指導者転身を希望

 発端は7月3日、イタリア衛星放送『スカイ・スポーツ』の出したスクープ報道だ。

 「フィオレンティーナが来季の監督としてデ・ロッシをリストアップしている。すでにクラブは彼と接触を開始した」

 同局によれば、かつてローマで親交のあったダニエレ・プラデSDが獲得を希望。人格的にリーダーにもなれて、さらにインテリジェントであることからも獲得を希望しているのだという。

 今年1月にボカ・ジュニオールとの契約を破棄し現役を引退したデ・ロッシが指導者への転身を希望していることは本人の口から明らかになっている。もっとも、セリエAクラブの監督に就任するためにはUEFA PROライセンスの獲得が必要とされており、当然ながらその取得はまだ果たされていない。

 しかし、過去にはライセンスの非保持者でも監督に就任できた例もある。2001年、当時ラツィオでスベン・ゴラン・エリクソン監督のアシスタントコーチを務めていたロベルト・マンチーニを口説き落とし、イタリアサッカー連盟(FIGC)からの特別許可を取り付けてベンチに座らせたのは、他ならぬフィオレンティーナだったのだ。

フィオレンティーナ側は否定

 フィオレンティーナは1日のサッスオーロ戦で派手な逆転負けを食らい、ロッコ・コンミッソ会長はチームに対して怒りと悔しさを覚えていることをクラブ幹部らに伝えたという。そこから、現在指揮を執っているジュセッペ・イアキーニ監督の進退が危うい、という噂に発展している。

 しかしこのニュースに対し、フィオレンティーナの幹部からは否定的な発言が上がっている。コンミッソ会長はすぐさまクラブ公式HP上に声明を掲載し、「私が来た時から『フェイクニュースには驚いている』と散々言ってきた。今の時期に私が来季の監督を決めただのなんだのと話をするのは、フィオレンティーナとそのファンの方々にダメージを与える行為でしかない」とメディアを批判した。

 さらにイアキーニ監督も、2-1で勝利したパルマ戦後の記者会見で「自分の将来について噂されるのは、我われにとって良いこととはならなかった。結果が出なかったのは運で、パフォーマンスからはもう少し良い結果がふさわしいものだった」とコメントしている。

 クラブから監督が信用されていないことが伝わると、選手はロッカールームで監督の指示を聞かなくなる、とは俗に言われるところ。UEFAヨーロッパリーグ出場権争いからも遠ざかったフィオレンティーナだが、無事にシーズンを終えられるかどうかが注目される。


Photo: Getty Images

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Profile

神尾 光臣

1973年福岡県生まれ。2003年からイタリアはジェノバでカルチョの取材を始めたが、2011年、長友のインテル電撃移籍をきっかけに突如“上京”を決意。現在はミラノ近郊のサロンノに在住し、シチリアの海と太陽を時々懐かしみつつ、取材・執筆に勤しむ。