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デ・ロッシに選手として熱烈ラブコール。1月に引退した3人の男たち

2020.01.25

 1月21日、キエーボやパレルモなどで活躍したGKステファノ・ソレンティーノが現役引退を表明した。

無所属で新年を迎え、苦渋の決断

 優れた反応を武器に40歳までセリエAで活躍し、昨シーズンはクリスティアーノ・ロナウドのPKもストップした。ただ、キエーボが昨シーズン、セリエBに降格した後は契約切れのままで無所属が続き、この1月に現役続行を断念。キャリアの長いGKということもあって複数のオファーが寄せられていたようだが、残念ながら本人が納得できるものはなかった。

 イタリアの衛星テレビ『スカイ・イタリア』の夜のスポーツ番組にゲスト出演したソレンティーノは「この数日間熟考したが、セリエAでGKとして40歳まで頑張れたのだから、美しいままキャリアを閉じることにしようと考えた」と語った。

 また、1月23日にはジェノアやパレルモ、ミランなどで活躍した元イタリア代表MFアントニオ・ノチェリーノも現役引退を宣言した。豊富な運動量にテクニックを併せ持ったダイナモとして活躍したが、近年はコンスタントな出場機会が得られず、昨シーズンもベネベントとの契約を半年で打ち切っていた。

 こちらも結局1月になるまで新天地が見つからず、34歳と比較的若い年齢ながら現役続行を断念。「自分の唯一にして最高の“友人”であるカルチョに別れを告げることにした。今後は監督を目指して第二の夢を追っていきたい」と自身のSNSで発表した。

デ・ロッシには選手としてのラブコールが

 静かにカルチョの世界を去っていく者もいれば、引退を宣言したにもかかわらず現役復帰を請われる者もいる。ローマを退団したのち、ボカ・ジュニオールに戦いの場を移したダニエレ・デ・ロッシだ。

 ボカとの契約は今年の6月30日まで結ばれていたが、1月6日に引退を発表。「クラブからは引き留められたが、イタリアに残している自分の長女と離れたままでいるのはお互いに厳しくなった」と、家庭の事情を理由に帰国を宣言した。

 今後については「指導者になる」と語っていたのだが、そこにラブコールを送る人物が現れた。セリエBベネツィアのジョー・タコピーナ会長が「彼をベネツィアに連れてきたい」と語ったのである。

 『DAZN』のインタビューの中で「デ・ロッシのことは彼がローマにいた頃から知っている。ベネツィアでプレーすることなく引退するなんてナンセンスだとずっと言い続けているんだ」と電話で直接、口説き続けていたことを明かし、「1年間ベネツィアに住んだとして、誰が嫌がるというんだ?」と、改めて選手として迎え入れることに意欲を見せた。

 地元メディアの情報によると、デ・ロッシはすでに指導者転身に向けて学習を始める意志を固めたとされている。だが、セリエCにいながらフィリッポ・インザーギを監督に招へいしてセリエB昇格を勝ち取るなど、大胆な経営アイディアで知られるタコピーナがこのまま引き下がるとも思えない。ラブコールの行方に注目だ。


Photo: Getty Images

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Profile

神尾 光臣

1973年福岡県生まれ。2003年からイタリアはジェノバでカルチョの取材を始めたが、2011年、長友のインテル電撃移籍をきっかけに突如“上京”を決意。現在はミラノ近郊のサロンノに在住し、シチリアの海と太陽を時々懐かしみつつ、取材・執筆に勤しむ。