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フォルランが「長年の夢」を実現。地方クラブの再建と若手の育成を目指す

2022.02.09

 ディエゴ・フォルランが、母国ウルグアイの地方クラブ「ドゥラスノFC」の再建に乗り出した。

 ドゥラスノFCは2005年11月、ウルグアイ中部の街ドゥラスノを本拠地とする4つのクラブが合併して誕生したサッカークラブだ。同国の2部リーグに参戦し、2008-09シーズンには1部昇格をかけたプレーオフを戦うまでに至ったが、経営破綻から2011年に事実上消滅。そしてこのたび、フォルランの投資グループ『グルーポ・フォルラン』がクラブを正式に買収し、復活に向けて動き出した。

あくまでも「プロジェクト参加者の1人」

 再建スタートに際し、2月7日に開かれた会見でフォルランは「このようなプロジェクトを立ち上げることは長年の夢だった。選手たちを育成しながら、これまでの人生において元プロ選手だった父の下で学んだこと、そして選手としての経験から得たものを彼らに伝えたいといつも考えていた」とコメントした。

 現役引退後は名門ペニャロール、続いて2部のアテナスの監督を務めたフォルランだったが、フロントとの意見の相違により解任。その後「母国での本格的な若手育成」への取り組みを目指し、自身のプロジェクトを進めるための可能性を探索し続けた結果、ドゥラスノFCでようやく実現する運びとなった。

 また、フォルランはグループ名に自分の名前が掲げられているものの、あくまでも「自分はプロジェクトに参加する1人」であることを強調。実行スタッフには兄でありアシスタント・コーチでもあるパブロ・フォルラン、フィジカルコーチのサンティアゴ・アルファロ、アウグスト・リチアルディ、イグナシオ・モッタら4名も含まれており、監督には国内の育成部門で実績を持つラミーロ・マルティネスが抜擢された。

全土から有望な人材を集める

 インフラ面では2019年にリニューアルされたばかりのホームスタジアムがすでにある他、新たにトレーニング場を建設するための土地がグルーポ・フォルランによって購入済みとなっている。

 選手の招集については地元のクラブと話し合いが進んでいる他、国土のほぼ真ん中に位置する地理的なアドバンテージを行かし、今後さらにウルグアイ全土から有望な人材を集めるという。

 チームはまずウルグアイで昨年創立されたばかりのセグンダ・ディビシオン・アマテウル(4部リーグ)に参戦しながら、最終的にはプリメーラ・ディビシオン・プロフェシオナル(1部リーグ)への到達を目標とするが、「クラブ再建の一番の目的」としてフォルランは会見で次のように語っている。

 「選手を育て、人を育て、将来は全国レベルで戦えるような育成部門を持つこと。ドゥラスノFCでジュニアからユースまで、すべてのカテゴリーをそろえることができたら夢のようだ。」

 監督としてのキャリアはここで一旦休止となるが、若手の育成に尽力を注ぐクラブマネージャーとしてのフォルランの今後に注目が集まっている。


Photo: Getty Images

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ディエゴ・フォルランペニャロール育成

Profile

Chizuru de Garcia

89年からブエノスアイレスに在住。1968年10月31日生まれ。清泉女子大学英語短期課程卒。幼少期から洋画・洋楽を愛し、78年ワールドカップでサッカーに目覚める。大学在学中から南米サッカー関連の情報を寄稿し始めて現在に至る。家族はウルグアイ人の夫と2人の娘。