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ブレーブスにあやかりたいアトラス。22年ぶりのリギージャ決勝進出なるか

2021.11.03

 年末が迫り、日本ではJリーグや日本プロ野球のシーズンが佳境を迎えている。年をまたがないシーズンを採用しているアメリカも同様で、MLSはプレーオフにあたるMLSカップ・プレーオフへの出場チームが決まりつつある一方、MLBではアトラアンタ・ブレーブスとヒューストン・アストロズがワールドシリーズを戦っている。そして、その一角であるブレーブスのワールドシリーズ出場を、なぜかメキシコのリーガMX、アトラスのファンが喜んでいるという。

マルケス擁するチームで…

 ブレーブスがワールドシリーズに出場するのは、1999年以来、実に22年ぶりとなる。当時のブレーブスはグレッグ・マダックスやトマス・グラビン、ジョン・スモルツといった好投手を擁したチーム。しかしデレク・ジーターやバーニー・ウィリアムらが主軸を務めたニューヨーク・ヤンキースと対戦し、4連敗で惜しくも優勝を逃すこととなった。

 一方のアトラスも1999年の夏季リーグにリギージャ(レギュラーシーズン終了後のプレーオフ)の決勝に進んだが、以来22年間、同じ舞台にたどり着いていない。当時のチームを率いていたのは、メキシコで確かな実績を残すリカルド・ラ・ボルペ。チームには欧州へのステップアップを果たす直前のラファエル・マルケスがいた。

 決勝の相手はトルーカで、こちらも名将エンリケ・メサが率いており、パラグアイ代表でも活躍したホセ・カルドソがエースに君臨していた。試合は第1レグ3-3、第2レグ2-2で決着がつかず、PK戦4-5という激戦で惜しくも敗れた。

 国も競技も違うが、同じ年にワールドシリーズに勝ち進んだブレーブスが22年ぶりにその舞台に返り咲いたのだから、自分たちも22年ぶりにリギージャ決勝にたどり着くはずだ、と、アトラスのファンはひそかな期待を寄せているのだ。

「決勝のベストバウトの1つ」

 アトラスは1999年夏季リーグにおいて、レギュラーシーズンを10勝4分け3敗の2位で終え、リギージャではアトレティコ・モレリアとクルス・アスルを下して決勝へとたどり着いた。そして現在行われている2021-22シーズン前期リーグにおいても、16試合を終えた時点で2位につけている。

 すでにクラブ・アメリカの1位は確定しており、3位ティグレスとの勝ち点さはわずかに1。最終節はケレタロとのホームゲームで、この試合に勝てば2位が確定する。ファンとしては、1999年の再現を目指すためにも、2位でのリギージャ進出を望みたいところだろう。

 1999年のチームに在籍していたダニエル・オソリオ氏は「素晴らしい記憶であり、リギージャ決勝のベストバウトの1つだと思う。あの試合のことは決して忘れることができない」と当時を振り返っている。今季のアトラスは、22年ぶりのリギージャ決勝進出を果たせるだろうか。


Photos: Getty Images

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Profile

池田 敏明

長野県生まれ、埼玉県育ち。大学院でインカ帝国史を研究し、博士前期課程修了後に海外サッカー専門誌の編集者に。その後、独立してフリーランスのライター、エディター、スペイン語の翻訳家等として活動し、現在に至る。