BOOK

TACTICAL FRONTIER 進化型サッカー評論

2022.04.13

footballista本誌の人気連載コラムが
加筆修正&書き下ろしを加えて書籍化!

新世代ライター・結城康平が論じる世界の“戦術革命”
アカデミックな視点から進化するサッカーの深淵に迫る!
中村憲剛氏との特別対談を収録!

サッカー戦術の最前線は近年急激なスピードで進化している。インターネットを通じて国籍、年齢、プロアマ問わず最先端の理論が共有されるボーダーレス化の先に待つのは、どんな未来なのか。世界各国で起こり始めている“戦術革命”にフォーカスし、複雑化した現代サッカーの新しい楽しみ方をWEB発の新世代ライターが提案する。

第1章 「戦術」の進化と、カオスを御するという思想

▼“長方形の鳥かご”に秘められたパスコースの新解釈

▼可変システムの鍵は「時間」のマネジメント

▼ハーフスペースが生み出す、崩しの新境地

▼ドイツ対メキシコにみる「トランジション・フットボール」の進化

▼ポジショナルプレーにおける連続性を支える「リサイクル旋回」

▼ストーミングの鍵?「オーガナイズド・カオス」という概念

▼2022年、フットボール戦術の現在地

第2章 「個」に求められる新たなスキル

▼心の筋肉を鍛える。メンタルの新概念「エモーショナル・マッスル」

▼数秒後の世界が見える「ラ・パウサ」

▼「プレス耐性」――新世代のMFに求められる個人戦術

▼緻密化するディストリビューション。攻撃の起点としてのGK

▼「補助CB」はフットボールをどのように変革するか?

▼ブスケッツの凄さの言語化。「Disguised pass」とは何か?

▼近未来のフットボールに求められる「個」のスキルとは?

第3章 フットボールを激変させる「データ分析」

▼試合を制する“スペースの支配”を「幾何学」によって再解釈する

▼勝敗に直結する新たな指標――「パッキング・レート」という挑戦

▼近未来の指標「ゴール期待値」は何を可視化するのか?

▼フットボール界の外で進化する、「パスソナー」が明らかにする世界

▼ オフ・ザ・ボールを評価する新指標「OBSO」とは?

▼ “弱者のマネーボール”を追求する新たな一大勢力

▼ 誰もが真似するデータ分析の革新的クラブと、輩出される優秀な人材

第4章 永遠の課題に挑む「育成」の最前線

▼アイルランドの育成を変える「リトリート・ライン」

▼プロアクティブ・コーピング理論――負荷こそが怪物を生む

▼制約主導型アプローチは、トレーニングの革命になり得るか?

▼戦術的ピリオダイゼーション総論。ゲームモデル=「複雑系」への対応

▼「実年齢」と「生物学的年齢」。育成における枠組みの変化

▼38人の少年と1人の少女と育ったホーランド。ノルウェーの「非エリート育成」

▼マーク・オサリバン。欧州で最も「異質」なるコーチが北欧で目指す革命

第5章 ビジネス×フットボール、「マネジメント」の科学

▼「新世代の指揮官」たちが持つ新しい能力

▼ランチェスターの法則から読み解く、強者と弱者のフットボール

▼ヒューマン・リソース・マネジメントから読み解く、8つのリーダーシップ

▼戦術とマネジメントの融合――「雰囲気」を科学する

▼「ティール組織」から、フットボールクラブの未来を占う

▼ビジネスにおける副官と、フットボールにおける副官

特別対談
中村憲剛と語り合う、現代サッカーの潮流、これからの世界と日本

<著者プロフィール>

結城 康平
Kohei Yuuki

宮崎県出身。スコットランドへの留学を経て、フットボールライターとしての活動を開始。海外の文献や論文を読み解くスキルを活かしてヨーロッパの概念を日本に紹介し、通訳・翻訳・編集・インタビュアーとしても活躍の幅を広げている。2019年に『欧州サッカーの新解釈。ポジショナルプレーのすべて』、2020年に『“総力戦”時代の覇者 リバプールのすべて』(ともに小社刊)、2021年に『フットボール新世代名将図鑑』(カンゼン)を上梓。同年には『エクストリームフットボール』(同上)で翻訳にもチャレンジしている。

<書誌情報>

定価:1,870円(10%税込)
発行:ソル・メディア
発売日:2022年5月31日
仕様:四六判/並製/288頁
ISBN:978-4-905349-63-1

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フットボリスタ 編集部

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