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J2のトレンドに抗う札幌の川井健太スタイル。「相手を突破していく」鍵は多彩なWG陣の仕掛け

2026.08.07

J2・J3百年構想リーグでは新指揮官の下、終盤に19年ぶりのリーグ戦7連勝を記録し、EAST-Bグループ2位でフィニッシュ(最終順位は40チーム中8位)。北海道コンサドーレ札幌の再建を託された川井健太監督(45歳)は来たる2026-27シーズン、2024年以来のJ1復帰に向けてどのようなビジョンを描いているのか。8月8日のJ2リーグ開幕を前に「新たな違いを生み出す」即戦力も迎え入れたチームの現状を、地元で長年クラブを取材する斉藤宏則氏に伝えてもらった。

ライバルたちのやり方を「我々は積極的に採用する意思はない

 2026年から北海道コンサドーレ札幌の監督に就任しチーム作りを続けている川井健太監督は、これから始まる2026-27シーズンに向けた意気込みを次のように発している。「とにかくJ1昇格を勝ち取る」。折しもこの2026年は札幌の創設30周年という節目のシーズン。「本当に縁だと思います」としたうえで「だからこそ、成し遂げたい」。口調こそ川井監督らしい淡々としたものではあるが、言葉の端々には熱が帯びていた。

 決して簡単なタスクではない。それは札幌に限った話ではなく、2部から1部への昇格というのは洋の東西問わずどの国のリーグでもハードだ。仮に圧倒的な戦力を誇っていたとしても、その状況こそが重圧になり得るし、他チームから徹底して分析をされる難しさがある。一般的に頭ひとつ抜けた個の力を持つ選手は1部に買われていくわけで、2部では総じて組織面の構築が必須となり、グループとグループとがぶつかり合うジリジリとした拮抗したリーグ戦となる。外からは見えない精神的な我慢強さなども求められる。それが1部昇格争いだ。

 開幕が近づく今、そうしたJ2での戦いを指揮官はどのように見通しているのだろうか。

 「対戦するライバルチームを見回すと、百年構想リーグを3バックをメインにして戦っていたチームが多い。13〜14チームくらいがそうだと思います。それが何を意味するのかと言うと、やはり3バックのほうが4バックよりも守備での優位性を作りやすい。つまり、まずは守備の安定化を図るチームが多いという見方ができるのではないでしょうか。

 守備網を個人で崩せるアタッカーが相手チームにいればさらなる対策が必要ですが、それだけの個人能力を持つ選手はやはり基本的にはJ1に集まるので、J2にはなかなかいない。ですので、J2を勝ち上がるには3バックで守備を安定させて失点を減らし、手堅く戦いながら勝ち点を拾うことが効率的であり、ひとつのトレンドになり得るのでは」

 ならば、そこに対して札幌はどのように立ち向かっていくのだろうか。ここについても冒頭のコメント同様、川井監督は明確に発した。「我々はそうしたやり方を積極的に採用する意思はない」。

 「当然ながらそうしたトレンドを否定的に見ているわけでは決してありません。試合展開などに応じて、我々もそうしたテイストを用いる場面があるかと思いますし。でも基本的には守備を安定させて理にかなった戦いをする相手に対し、我々はチームとしてどのようにそれを攻略し突破していくか。そこにチャレンジをしながらJ1昇格に向かっていきたいと考えています」

「新たな違いを生み出すために迎え入れた選手たち」とともに

……

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Profile

斉藤 宏則

北海道札幌市在住。国内外問わず様々な場所でサッカーを注視するサッカーウォッチャー。Jリーグでは地元のコンサドーレ札幌を中心にスポーツ紙、一般紙、専門誌などに原稿を寄稿。

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