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「昇降格制度は善? 悪?」

2022.11.09

 J2は10月下旬にリーグ戦が終わり、プレーオフに入っています。今年はカタールW杯があるので、早めの幕引きとなります。変則的な日程とはいえ、こんな時期にシーズンが終わるなんて経験がないので、正直持て余しています。というわけで、

 今年もジェフユナイテッド千葉は昇格できませんでした!!!

 これで13年連続の昇格失敗です。13年て。J2に落ちた年に生まれた子供は、今ばっちり中2です。

 その原因および来季の自動昇格に向けての規則改正については別途議論するとしますが、そもそも、こうなったのは降格という制度があるからだと思いませんか? 降格という制度がなければそもそもJ2にはいかなかったはずですし、こうしてJ1昇格に毎年挑戦しながらも失敗するという無間地獄に陥ることもなかったはずなのです。はい、ここで「昇格するくらいの実力をつければいいじゃん」という意見は以後禁止にします。「そもそも降格しなかったら良かったんじゃ」も禁止です。廊下に立ってなさい。

 ですが、考えてみてください。毎年J1から2チーム、J2からも2チームが確実に降格を味わうのは、悲劇だと思いませんか。夏くらいになると、長年のファンたちは「あ、これは来るな」と熟練の船乗りみたいに降格の風を感じるわけですよ。9月になると新規ファンでもわかるくらいに明確に雰囲気が重くなり、10月にはチームから「これは撤退ではなく転進」みたいなわけのわからん声明が出され、11月からは本土決戦ですよ。そして、降格が決まった際には怒声が鳴り響き、悲しみの玉音放送が流れるわけです。こんなことを毎年少なくとも4チームに強いているJリーグという機構は、降格を根に持つ誰かから訴えられてもおかしくなのではないでしょうか。

 なので、ちょっと昇降格制度をなくしてみてはどうかな、と思いました。これはジェフユナイテッド千葉が昇格できないから、というのはいったん置いといての話となります。いったんですよ、いったん。数多の血の涙を吸い、異形の魔物と化した昇降格制度が存在しないJリーグを想像してみることで、より人に優しく、持続可能なSDGsJリーグという将来像を描けるかもしれません。

昇降格なしのメリデメ

……

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Jリーグ

Profile

tkq

世界ロングボール学会(WLBS)日本支部正会員。Jリーグの始まりとともに自我が芽生え、カントナキックとファウラーの薬物吸引パフォーマンスに魅了されて海外サッカーも見るように。たぶん前世でものすごく悪いことをしたので(魔女を10人くらい教会に引き渡したとか)、応援しているチームがJ2に約10年間幽閉されています。一晩パブで飲み明かした酔っ払いが明け方にレシートの裏に書いた詩のような文章を生み出そうと日々努力中です。【note】https://note.mu/tkq