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オランダ各企業、EURO2020開幕に合わせ多彩なCMで競演

2021.06.14

EURO2020の開幕に合わせ、オランダでは各企業がサッカーをモチーフにしたCMを製作し、消費者にアピールしている。大会でオランダが勝ち進めばそれだけ人々の印象にも残りやすくなり、CMの効果はさらに大きくなるだろう。

 オランイェ商戦勃発だ。EUROやW杯になると、オランダの各企業はここぞとばかりに知恵を絞ってコマーシャルを作る。オフィシャルスポンサーは選手たちを全面に押し出してCMを作り、その他の企業は知恵を絞って商戦に挑んでくる。

大手スーパーがCMで激突

 オランダのスーパーマーケット業界でナンバー2の『ユンボ』のCMは、今、最もヒットしている『スノレボレケス(別名リンクス、レフツ(左、右))』という歌に合わせて人々が左に右にスキップする単純明快な作りは非常に小気味よい。

 オランダは2017年の女子EUROを地元開催し、初優勝を果たした。その際、サポーターたちが観客席で『ナール・リンクス!(左へ!)』と叫んでトントントンと左へ跳ね、それから『ナール・レフツ!(右へ!)』と叫んでトントントンと右へ跳ねることを繰り返し、一気にポピュラーになった。

 もともとキャンプやスキー場ではしゃぐための歌だったようで汎用性は高く、F1のマックス・フェルスタッペンを応援する時にも使われる。また、『ユンボ』はスーパーマンをもじった『スーパーファン』というキャッチコピーでオランダ代表応援マントを作り、商戦に利用している。……

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中田 徹

メキシコW杯のブラジル対フランスを超える試合を見たい、ボンボネーラの興奮を超える現場へ行きたい……。その気持ちが観戦、取材のモチベーション。どんな試合でも楽しそうにサッカーを見るオランダ人の姿に啓発され、中小クラブの取材にも力を注いでいる。

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